トヨタ叩きは米国の“謀略”
フォードにも多い苦情
(週刊朝日 2010年03月12日号配信掲載) 2010年3月4日(木)配信
実際に、米国では強力な電磁波で車のエンジンを停止させる「電磁パルス銃」が開発されている。自動車が盗難されたときなど、強力な電磁波で車を止めてしまおうというものだが、電磁波で逆に急加速を引き起こすことも可能だという。 今回のトヨタのリコール問題でも、メリーランド大学のマイケル・ペクト教授は電磁波の影響に言及している。同教授は送電線など高圧電線の下を通るなどすると、車の電磁シールドを破って電磁波が電子系統に影響を与え、誤作動が起きてしまう可能性があるというのだ。さらに、同教授は、電磁波の影響があったかどうかを事故後に調べるのは難しく、実証はしにくいとも指摘している。
「電磁波攻撃はかくして完全犯罪となる可能性が高いのです」
と宮崎氏は言うのだが、果たしてこんなことを起こしえるのだろうか。
車の電子システムに精通する名古屋大学の大熊繁教授はこう語る。
「日本車の電磁シールドの技術水準はきわめて高い。強力な電磁波を当てれば誤作動が起こるというのは話としてあり得るが、現実性に欠ける。漫画チックで常識的には考えられない」
一方、電磁波の影響などを専門とする北海道大学大学院の野島俊雄教授の見方は異なる。
「電子システムが強い電磁波の影響を受けるのは事実です。実際、いまは使われてはいないタイプの携帯電話の電波で自動車の電子制御が誤作動するケースは外国車では見られました」
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