東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 東京 > 3月3日の記事一覧 > 記事

ここから本文

【東京】

50人が第3次提訴 君が代不起立訴訟

2010年3月3日

 都立高校の現職教員と元教員計五十人が二日、式典の君が代斉唱時の不起立などを理由とした懲戒処分は違法だとして、都に処分の取り消しと計七千七百万円余りの損害賠償を求め、東京地裁に提訴した。懲戒処分をめぐる訴訟は今回が第三次提訴で、原告は計二百八十五人となった。

 訴状によると、原告らは入学式や卒業式での国旗掲揚・君が代斉唱の際に起立しなかったり、ピアノ伴奏を行わず、職務命令違反だとして二〇〇七年三月〜〇九年五月、都教育委員会から停職や減給、戒告処分を受けた。

 「日の丸・君が代不起立」をめぐっては、元教員による定年後の再雇用を求める訴訟などもあるが、東京高裁や同地裁で都側の裁量を認める原告側敗訴の判決が続いている。原告団代表の岡山輝明さん(56)は「少数者の尊重、多様な価値観の共存を、繰り返し裁判所に問いたい」と話した。

 

この記事を印刷する