銃刀法違反の容疑で２月２７日に送検され、同日釈放されたマキシモ・ネルソン投手（２７）に関し、中日は２日、同日から３カ月間の出場試合停止処分にすることを発表した。

　会見した西脇球団代表は「世間を騒がせ、野球の信頼を損ねたのは紛れもない。３カ月も試合ができないことはどういうことか。厳しい処分だと思っています」と話した。５月末まではチームに帯同できず、練習試合や２軍戦にも出場できない。練習については球団の管理下で許可する。

　西脇代表によると、処分決定を受けて落合監督も試合後、選手とスタッフを集めて「不法なことは断じて許されない。あらためて身辺には細心の注意をしてほしい」と喚起を促したという。治安の悪化している母国・ドミニカ共和国では銃の所持が認められており、名古屋での家宅捜索で銃やほかの実弾が発見されなかった。

　悪意はなく過失という判断で解雇という事態は免れたネルソン。球団広報を通じ「ファンの皆さま、球団、チームメートに迷惑を掛けたことを申し訳なく思っています。また野球をできる道を与えてもらえたので、恩返しするつもりで一生懸命取り組みます」とコメントした。

[ 2010年3月3日付 ]