金めっき(Au)

営業めっきの性質

めっき種類 自社めっき液種 析出金属 硬度(Hv) 使用条件膜厚
金ストライク サンユーSTP Au 99%up
サンユーSC Au 96%  Co 3%以上 250〜 ストライクめっき
金 合金 サンユー24K Au 99.9% 140〜180 0.3μ以下で使用
サンユーAC4 Au 99%以上Co共析 150〜190 30.0μ以上で使用
サンユーAC8 Au 99%以上Co共析 150〜190 1.5μ以下で使用
サンユーNW−6 Au 97%  Ni 3% 250〜300 1.5μ以下で使用
サンユーB10 Au 99.99% 50〜80 2.5μ以下で使用
サンユーATI Au 99.9%+TiO2 3% 120〜160 10.0μ以下で使用
※そのほかにも実験室には各機能を持った液があります。

 


金めっき皮膜の物理的性能

めっき種類 自社めっき液種 硬度(Hv) μs 50g加重oΩ 100g加重oΩ
金 金合金 サンユー24K 140 0.16 0.9 0.7
サンユーAC4 180
サンユーAC8 170 0.17〜0.33 1.3 0.8
サンユーNW−6 260 0.25〜0.43 1.2
サンユーB10 60 1.0〜1.4 1.3 0.8
サンユーATI 160
※測定方法
加重50g ダイヤモンドコン測定
※※測定方法
Sliding Test Equipment by F.lを使用し、同質同仕様の素材をクロス材として使い
各100回の摩擦でその係数を求めた。(薬品メーカ様 資料から引用)
単位 μs  μs=FS/W  
※※※測定方法
リン青銅に光沢ニッケル約1μを行い、Sliding Test Equipment by F.lを使用し
純金丸線0.9oΦを片側クロス材として使用し、ノースライドで測定した。
(薬品メーカ様 資料から引用)
接触加重  50g 100g   単位 oΩ

 


金めっき 日本の規格と米国規格

日本規定
タイプ
クラス
最小めっき
膜厚(μm)
備考
JIS

H 8620-1998

工業用金及び
金合金めっき
特になし
特になし
0.2
金めっき:筋含有率が99.9%以上の電気めっき。

一般に軟質めっきである。

金合金めっき:金含有率が58.5%〜99.9%未満の電気金めっきである。

多層めっき:金含有率の異なるめっきを2層以上、上重ねて行うめっき。
0.5
1.0
2.0
3.0
5.0
10.0

米国規格
タイプ
クラス
最小めっき
膜厚(μm)
備考

軍用規格

MIL−G

45204C

T

U

V
00
0.5

タイプT(99.7%Au)軟質、クレードABC

タイプU(99.0%Au)軟質、クレードACD

タイプV 99.9%Au以上 グレードA

グレードA:硬さ90ヌープ以下

グレードB:硬さ91129ヌープ

グレードC:硬さ130200ヌープ

グレードD:硬さ201ヌープ以上

0
0.8
1
1.3
2
2.5
3
5.1
4
7.6
5
12.7
6
38.1

米国規格
タイプ
クラス
最小めっき
膜厚(μm)
備考  工業用規格

ASTM



488−95






0.25 0.25

タイプ1: 99.90%Au以上 コードAのみ

タイプ2: 99.70%Au以上 コードABC

タイプ3: 99.00%Au以上 コードC

コード:ヌープ硬さ範囲(25g荷重)

A:ヌープ硬さ90以下

B:ヌープ硬さ90200(めったに使わない)

C:ヌープ硬さ130200

D:ヌープ硬さ200を超えるもの

0.50 0.50
0.75 0.75
1.00 1.00
1.25 1.25
2.50 2.50
5.00 5.00

面白いことに日本の規格には硬度指定は無く、含有率で表現されています。