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本田ヘッド!決めた!W杯救世主/アジア杯 (2/2ページ)

2010.3.4 05:04
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本田ヘッド!決めた!W杯救世主/アジア杯
オレがニューヒーローだ!!チーム2点目を決めた本田(左)は茶目っ気タップリの表情で、スタンドに向かってアピールした。右奥は岡崎(撮影・森本幸一)【フォト】

 「救世主」は最後の最後に現れた。格下相手のホームゲームにもかかわらず、1点しか奪えないまま後半ロスタイムは2分が経過。DF内田の右クロスに反応したのが本田だった。金髪頭でダイビングヘッド。消化不良を一変させた、胸がスカッとする痛快弾。3万8042人のスタンドに向けて左拳を突き上げ、舌を出してウインクした。

 「点を取れなかったら(報道陣に)話さないでおこうと思ってました。ラスト5分は時計を見ながら“やばいな”と。あきらめないとおいしいボールが来るもんですね」

 ビッグマウスの本田節が遠慮なく炸裂した。昨年10月14日のトーゴ戦(5−0)以来となる代表通算4ゴール目。しっかり主役の座を射止め、岡田監督は両拳を握りしめて歓喜した。

 「本田の得点はものすごく大きい。彼に期待するのは得点力。ほかの誰が取るよりも、われわれにとってうれしいこと」

 2月の東アジア選手権では3位と惨敗し、指揮官の解任騒動が噴出していた。この日もMF岡崎が前半36分に先制弾を挙げたものの、その後は無得点。再燃必至の解任論を、本田の一撃が封じ込めた。

 果敢にゴールを狙う性格を買われ、本来はMFながらFWで先発。9月のオランダ戦でFKを奪い合った俊輔との共存が心配されたものの、岡崎の先制点は本田と俊輔の華麗なワンツーパスだ。それでも本田の辞書に「満足」の文字はない。

 試合直前に「足下にパスを下さい」とお願いしたが、試合中は待てどもこない。「俊さんはDF裏とか、もっと危険な場所に出したがっている」と学習した。本田の向上心に俊輔も「アイツのよさが出た。岡崎と本田のコンビはオプションになる」と評価した。

 1月にCSKAモスクワに移籍し、日本選手6人目となる欧州チャンピオンズリーグ出場。「オレはまだまだ成り上がる」。代表スタッフに豪語した本田の野心は尽きない。試合後はTシャツにロングマフラーの豪快なスタイルで帰路へ。

 「(渡欧後は)厳しいレギュラー争いが待っている。危機感をもってやりたいですね」

 W杯開幕まで100日となったこの日、代表メンバー入りに大きく前進した。欧州でもまれる金狼に、南アの大舞台でブレークしそうな予感が漂う。(浅井武)




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