11店舗が被災する火事に見舞われた福岡市博多区上川端町の博多川端商店街では3日、通路上のがれきがすべて撤去され、商店街関係者や市民ボランティアが被災店舗周辺の清掃活動を行った。被災店舗が加盟する上川端商店街振興組合は募金の振込口座を開設するなど、復興へ向けての活動は急ピッチとなった。
がれきは2日夜から約4時間半かけて、同振興組合が依頼した廃棄物処理業者2社が撤去。鉄くずは4トントラック2台分、衣類や木材などは約5トンが運び出された。
通路は黒くすすけていたが、被災した衣料品店「BLUE HAKATA」の従業員や近くの鮮魚店の関係者が水をまき、デッキブラシでこすってきれいに。その後、ボランティア団体「夢サークル」(吉水恵介代表)の呼び掛けで集まった市民約50人も被災店舗や博多川沿いの通路の清掃などをした。
参加した一人の博多リバレイン管理会社社員の田上泉さん(30)は「博多川端商店街はリバレインと近く、運命共同体のようなもの。復興にぜひ協力したかった」と話していた。
=2010/03/04付 西日本新聞朝刊=