2010年3月3日 19時4分更新
岡山市南部の児島湾沖ののりの養殖場などでのりが十分に黒くならない「色落ち」が発生し、上流のダムの放流量を一時的に増やす対策をとったことについて県はのりの色が回復するなどの効果が確認されたことを明らかにしました。
岡山県は、児島湾沖ののりの養殖場などでのりが十分に黒くならない「色落ち」の被害が発生していることからのりに必要な栄養分を確保するためことし1月に4日間児島湾に流れ込む吉井川上流にある苫田ダムの放流量を一時的に増やす緊急措置を行いました。
この措置について3日行われた県議会で大森農林水産部長はのりを黒くするために必要な海水に含まれる栄養塩が児島湾で増加しのりの色調が回復するなどの効果が確認されたことを明らかにしました。
県によりますと「色落ち」などの影響で岡山県ののりの生産額がピーク時3分の1に減っているということです。