民主夏の参院選１次公認はタレントの池谷幸雄氏ら８７人

夏の参院選の第１次公認候補などを発表する民主党の小沢幹事長

　民主党の小沢一郎幹事長は３日の記者会見で、夏の参院選の第１次公認候補８７人、推薦候補２人を発表した。「政治とカネ」問題で鳩山政権に逆風が吹く中、選挙区を中心に上積みし最終的には１００人超を擁立する。改選数１２１となった２００１年以降の参院選では１党の候補者として最多となる見通しだ。

　比例代表では、五輪銀、銅メダリストの元体操選手でタレントの池谷幸雄氏らが出馬する。小沢氏は「（民主党単独）過半数という目標に向かって全力で頑張る」と表明。第２次公認候補を２週間以内に発表する考えを示し、公明党との選挙協力の考えは否定した。

　民主党の公認候補発表を機に与野党とも選挙準備が本格化しそうだ。

　公認候補の内訳は選挙区４７人、比例代表４０人。女性候補は計１７人。

　改選数２の１２選挙区のうち北海道、宮城、岐阜、兵庫の４選挙区で公認２人を決定。新潟、広島はそれぞれ社民、国民新両党との選挙協力を重視し民主党公認は１人にとどめた。福岡は２人目を選挙協力のため推薦とした。福島、茨城、長野、静岡、京都でも今後２人目の擁立を目指す。

　比例候補には池谷氏のほか八代英太元郵政相、マルチ商法業界からの資金提供問題で昨年の衆院選への出馬を断念した前田雄吉元衆院議員らを決定。矢野義昭元陸将補も擁立し自民党を支えてきた自衛隊票の取り込みを図る。昨年１２月に内定した元格闘家前田日明氏は第１次公認を見送った。

　社民党は３日までに選挙区で４人の擁立を決定。比例は福島瑞穂党首ら２人にとどまっている。国民新党は選挙区、比例各１人の計２人を内定した。野党側の擁立状況は、自民党が選挙区４０、比例２３の計６３人。公明党は選挙区３、比例８の計１１人、共産党は選挙区４６、比例５の計５１人、みんなの党は選挙区２、比例３の計５人となっている。

（2010年3月3日23時22分  スポーツ報知）

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