朝青６日・激励会で高砂部屋後援者へ謝罪

けいこを終え外出する高砂親方

　暴行問題で大相撲を引退した元横綱・朝青龍関（２９）が、春場所（１４日初日・大阪府立体育会館）前に大阪市内で開かれる高砂部屋の激励会に出席する可能性が２日、出てきた。

　高砂親方（元大関・朝潮）が明かしたもので、元横綱は２月４日の引退以降、ハワイなどで静養し現役時代に支援してくれた部屋の後援者などへのあいさつを行っていない。こうした状況だけに親方は６日に大阪市内のホテルで行う激励会でのあいさつは「そんなの当たり前のことだ」と出席を明言。１１年間の土俵生活への感謝と、不祥事による引退への謝罪を行う見込み。出席すれば引退会見後、初めて公の場に姿を見せることになる。

　関係者によると現在、朝青龍は２月２４日に静養先のニューヨークから来日後、日本にとどまりゴルフなどを満喫。警視庁は暴行問題で事情聴取を検討しているが「まったく気にしていない」という。１日に電話で話したという部屋頭の幕内・朝赤龍も「すごく元気で“頑張れ”って激励された」と明かした。

　大黒柱が抜けた高砂部屋はこの日が大阪入り後、初げいこ。新弟子が１人、入ることも内定し新たなスタートを切った。一方、高砂親方は役員待遇から主任へ降格し、今場所は審判副部長から館内の警備を担当する非常口係へ異動となった。「与えられた仕事をやるだけ」と神妙だった。