横浜の夜景に、井上陽水さんの「MAP」がいつも以上にしっとりと響きました「ブラタモリ」、いかがでしたでしょうか?
船がお好きなタモリさん。港に停泊する客船などを眺めに、時々横浜にいらっしゃるそうです。撮影の前も、ちょうど大型船が汽笛を鳴らしていて、「海を見ながら、あの船はこれからどこを旅するんだろうと考えると、想像が尽きない」とお話されていました。ただ、町を歩く機会は滅多にないとのこと。横浜でも、“地形”で盛り上がりました。ほんのわずかな高低差から、開港以前、のどかな漁師町だった頃の“砂洲”が見えてくるなんて!逆に言うと、地形のほかには、名残をとどめるものがあまりないのかもしれません。
今回は、“時代が変わる”ってどういうことなのかと考えさせられました。江戸から明治へ、静かな入り江が貿易港になり、髪型や着る物が変わり、度肝を抜かれるような食べ物が登場し・・・人々の驚きや戸惑いは大変なものだったでしょうが、当時の絵葉書や地元の方のお話からは、時代に翻弄されるというよりも、開国の高揚感や、自分が一旗揚げるんだという気概が伝わってきました。“和服にカンカン帽”も、何だかとても陽気な感じがします。 (ちなみに・・・神奈川県庁で、思わず「おじいちゃんちのにおい」と言ったのは、日に焼けた壁のにおいが何ともいえず、祖父の家が思い出されたんです。すみません、余談の余談です。)
次回の放送は、1/21(木)です。舞台は浅草。年末年始、大勢の方が出かけられるのではないでしょうか。非公開の名園に歌舞伎を支える道具屋さん、雷門での大仕掛けなどなど、見所満載です。
最後になりましたが、みなさま、今年も大変お世話になりました。
どうぞよいお年をお迎えください。