新宿というと、タモリさんのお昼の仕事場、あのスタジオがある町です。スタジオからも高層ビル街からも程近い大久保は、歴史散歩と海外旅行が同時にできてしまうような、楽しく、摩訶不思議な空間でした。
先生が案内してくださったのは、大通りから少し入った場所に建つ【雑居ビル】。ワンフロア2部屋くらいの建物に、タイ料理屋さん、韓国式の美容室、さらにイスラム教のモスクに、読めないけれどミャンマーの文字。ビルの中が一つの町というか、いくつもの国というか・・・香辛料の香りもあいまって、海外旅行気分に浸れます。
業種も国も様々な人たちがこの町にやってきたのは、江戸時代の都市計画が関係しているそうです。大久保には鉄砲隊百人隊と呼ばれる武士たちが住んでいて、警護のために間口の狭い細長い家に住んでいた・・・その区割りが、大型店舗の進出を阻み、小さなお店が集まるきっかけになった、と。町の歴史は意外なところでつながるんですね。
そして、平和な世の中で出番のなかった鉄砲隊は、ツツジを育てることで生計を立てていたといいます。武士の町が、あの甘い香り包まれていたんでしょうか。なんとなくのどかで、いいお話ですよね。子どもの頃、近くのお姉さんに、ツツジの蜜の吸い方を教えてもらったのを思い出しました。武士の家の子どもたちも、こっそり吸っていたの・・・かも!?
さて、次回は、アンコール放送です。このホームページへも、多くの方から再放送のご要望をいただいています。本当にありがとうございます!その中から特に反響の大きかった「秋葉原」をお送りします。日々進化する町で、タモリさんが感じたこととは・・・どうぞご覧くださいませ。