基地検討委、協議打ち切りも 普天間移設先で官房長官平野博文官房長官は3日午後の記者会見で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先を議論する政府、与党の沖縄基地問題検討委員会に関して「早く候補地を決定するプロセスに入っていきたい」と述べ、近く協議を打ち切る意向を示した。 ただ、国民新党はこの日の議員総会で(1)嘉手納基地(嘉手納町など)への統合(2)キャンプ・シュワブ陸上部(名護市など)―の2案を委員会に提出することを決定。社民党党首の福島瑞穂消費者行政担当相も参院予算委員会で「委員会でしっかり協議して結論を出す」と述べており、打ち切りに反発が出る可能性もある。 平野氏は今週中にも社民、国民新両党から候補地案の提出を受ける考えを表明。「個別に委員長である私に提出してもらっても同じだ。(委員会を)開かないこともある」と述べた。最終案は与党党首級でつくる基本政策閣僚委員会に報告する可能性を示した。 国民新党の下地幹郎国対委員長は候補地案を発表した記者会見で「使用開始から15年後には沖縄から米海兵隊が全面撤退する条件も付けた」と説明。「県内移設で段階的に危険を除去していく現実的な案だ」と述べた。 【共同通信】
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