2010年3月3日 10時45分更新
全国の船員などで作る労働組合の組合員が岡山県と香川県を訪れ、宇野港と高松港を結ぶフェリー航路の存続と従業員の雇用の確保に向けて地元の自治体の支援を求めました。
この問題は宇野港と高松港を結ぶフェリーを運航する会社が今月26日で航路の廃止を国に届け出たもので、船員や港湾労働者で作る労働組合の全日本海員組合では航路が廃止されればおよそ140人の乗組員の仕事が失われるとして、存続を求める活動を続けています。
2日は10人の組合員が岡山県と香川県の関係する自治体を訪れこのうち岡山県庁では、中澤政光中央執行委員が岡山県の古矢博通副知事に航路存続に向けた県の支援と緊急の雇用対策を求める要望書を手渡しました。
これに対して古矢副知事は「宇野港と高松港を結ぶ航路は岡山県にとって重要な航路であるため、航路維持のための具体的な案を示すよう、国に対して引き続き求めていきたい」と述べました。
要望を行った中澤さんは、「フェリー会社で現在働いている船員の雇用を守っていくために今後も国や自治体に支援を求める活動を続けていきたい」と話していました。