2010年3月3日 10時45分更新
高齢化にもかかわらず介護施設の数が不足している笠岡諸島に2日、民間企業が市の補助を受けて設置した通所介護施設がオープンしました。
開所したのは、通所介護施設「眞奈井」で岡山市の介護業者が笠岡諸島の高島で空き家となっていた民家を改修して設置しました。
2日は、職員が、80歳から94歳までの高齢者を迎えに行き、高齢者は、さっそく体温や血圧を測って健康状態のチェックをしたり足のマッサージを受けたりしていました。
笠岡諸島では島民の高齢化が進んでいて、65歳以上の高齢者の割合は住民の58.8パーセントにのぼっていますが、採算面から島への民間の介護施設の進出は進んでいません。
このため、施設が不足し、多くの高齢者が船で本土を訪れて介護サービスを受ける必要がありました。
今回の施設の設置にあたって笠岡市は施設の職員の交通費や改修費の一部を補助しているということで、今後、こうした補助が島しょ部への施設の進出を促すことになるか注目されます。
施設を運営する会社の井上妙子社長は、「島民が施設の職員として働くので健康チェックなどきめ細かい対応が可能になると思う。」と話していました。