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高島屋大阪店:増床開業 関西最大級レストラン街、若者ファッションフロア

 ◇ミナミ、百貨店激戦区 大丸、ポイントカードで対抗

 大阪・ミナミの難波にある高島屋大阪店(大阪市中央区)が2日、1期工事の増床部分(約2万2000平方メートル)を開業する。関西の百貨店では最大級のレストランフロアと、弱点だった若者向けファッション売り場「gokai(ゴカイ)」を設けて、すべての客層に対応する構えだ。昨年11月にオープンした大丸心斎橋店北館(同区)が若者狙いの「うふふガールズ」で先行しており、ミナミを往来する若者獲得で両雄が激しい商戦を繰り広げそうだ。

 「gokai」は文字通り5階にあり、マネキン10体を「gokaiシスターズ」として、「セクシー」「オクテ」「ドクゼツ」などのキャラクターを設定。それぞれに似合った最新ファッションを着せる。電子マネー機能付きの携帯電話をマネキンにかざすと、メールマガジンの登録画面にアクセスできる。

 一方、7~9階のレストランフロア「なんばダイニングメゾン」(7400平方メートル)には35店が出店。大阪・曽根崎の「縄寿司」、日本料理の「高麗橋吉兆」など大阪らしい店舗が入る。ミナミの人気ねぎ焼・お好み焼店「福太郎」の中西保夫社長は、「本店に比べ女性向けのメニューを充実させて客層の幅を広げたい」と意気込む。

 一方、高島屋に対抗する大丸心斎橋店北館は2月26日からポイントがたまる「うふふガールズカード」を投入し、女性客のつなぎとめに入った。1、2階には同日から「ユナイテッドアローズ」「アーバンリサーチロッソ」などアラサー(30歳前後)向けブランドで、売り場を強化している。

 高島屋大阪店の高山俊三・副店長兼新本館計画室長は大丸心斎橋店北館について「集めたファッションの系統が違う。ブランドの重複はない」とすみ分けを強調している。

 ただ、ミナミでは、なんばパークスやなんばシティなどの商業施設が多く、2月27日にはコレクトポイント心斎橋がオープン。6日はファストファッションに強い「H&M戎橋店」の開店を控える。高島屋も大丸も「ミナミ全体で買い回り効果が生まれる」と話すが、競合店がひしめく中で百貨店の生き残りは厳しさを増しそうだ。【植田憲尚】

毎日新聞 2010年3月2日 大阪朝刊

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