NEw (2007年5月24日 )
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交通事故で亡くなった子どもたち5人の写真を遺族のホームページから転用し、無断で自分のホームページに掲載したとして、著作権法違反、児童買春・児童ポルノ禁止法違反のなどの罪に問われている東京・羽村市の元小学校教諭、渡邉敏郎被告(33)の初公判が23日、東京地方裁判所(井口修裁判長)で開かれた。
初公判で、渡邉元教諭は罪状認否で、「まちがいありません」と起訴事実を認め、検察側は冒頭陳述で、「渡邉元教諭は子どもや遺体の写真を見て性的な興奮を感じていた」と指摘した。
起訴状によると、渡辺被告は「クラブきっず」と名付けたHPを開設して子どもの写真や死体写真を掲載。「交通事故きっず」というHPで、隼君ら事故で亡くなった子ども5人の写真計16枚を無断で掲載し、著作権を侵害した。
このあと、平成9年に交通事故で死亡した東京の片山隼くん(当時8歳)の父親の徒有さん(50)が証人出廷し、「親としては既に地獄を見てきた。同じような交通事故の被害をなくしたいと考えて、頑張って作っていたホームページから、大切な家族の写真を性的な興味の対象に使われてとても傷つけられた。被告には、二度と同じような犯罪を繰り返してほしくない」と話し、渡辺被告について「本当に罪と向き合っているのかと疑問に思う精神的な治療を受けさせてほしい。」と訴えた。
渡辺被告のパソコンには児童や死体の写真約80万枚が保存されていた。三つのプロバイダー(接続業者)と契約してHPを開設していた約7年間に約20万件のアクセスがあった。
渡辺元教諭は、昨年春まで6年間勤務していた小笠原村立小笠原小学校のHPの更新を任されていたほか、パソコンクラブの指導を担当。学校行事では頻繁に写真を撮影し、学級通信などに使っていた。
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