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( 児童買春や淫行の際の撮影による児童ポルノ製造 事例まとめ 前編 )

目次

<前編>
以前、まとめレポートを書いていて思った事
児童買春や淫行と撮影行為 近年の主な事例まとめ 留意事項
東南アジアなど、海外が関係している事例
援助交際という児童買売春の延長としての撮影行為
行為に及んだ場所が特別である事例

中編

後編

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このレポートは↓のレポートの続きのような位置付けになっています。合わせて御覧下さい。

児童ポルノ 関西援交シリーズ制作者逮捕 まとめ&考察

 

以前、まとめレポートを書いていて思った事

私は以前、関西援交シリーズの制作者グループが逮捕された件についてまとめレポートを書きました。あの事件は近年の児童ポルノ事件の代表的な存在のように既になっているかと思います。何が衝撃的だったかといえば、100作以上もリリースされた事、出演少女の年齢や背景や従来の援助交際をしてそうな少女のイメージとの乖離(ごく普通の風貌の少女が出演していた)、過激を通り越して鬼畜とも言えるプレイ内容、出演少女の人数、その全てが同一の数人のグループによってされた事など、何がどうだというより全てが衝撃的だったと言った方がいいのかも知れません。

そこら辺のアダルトビデオも真っ青の過激な内容であり、1対1で相手の男が撮影機材を持ちながら行為をする単純なハメ撮りではない、複数人で男優役と撮影役に分かれた本格的なビデオ撮影であるのに、少女達は5万円〜10万円のモデル料というやつだけで出演していたのです。これが相場だという事ではないのですが、この事からすると他にもどこかで関西援交シリーズの制作者と同じような活動をしている者がいるのではないか、同じようにわいせつ行為の様子を撮影された者もいるのではないかと思ってしまいます。

関西援交シリーズの件は、児童ポルノが製造され、その映像が販売されたという事例でした。児童ポルノを製造したら必ず販売するとは限らず、製造の段階で止まっている物が数多く存在するのではないか・・・そう考える事も出来ます。関西援交のようなビデオとまでは行かなくても、児童買春や淫行の際に何らかの撮影をする のは今やよくある事になっているのかも知れません。児童買春や淫行といったシチュエーションに安易に飛び込んでいく少女も少なくないし、同様にわいせつな記録物を安易に残させてしまう少女も少なくありません。

今回のレポートでは、児童買春や淫行の際に撮影もしたという事例について考えます。事例の特徴によって大まかに分けてそれぞれについて考えていく事をしてみたいと思います。

 

児童買春や淫行と撮影行為 近年の主な事例まとめ 留意事項

<留意事項>
・あくまでも近年の主な事例であって、全てを網羅したものではありません。
・把握はしているけど在り来たりな展開である事例は省略しています。
・年齢・肩書き等は参考にした記事等の情報がリリースされた当時ものです。
・よって、登場人物の誕生日の関係で、書いてある日付と当時の年齢が合っていない可能性も有ります。

<情報収集方法>
・「買春」「売春」「ポルノ」「条例違反」「撮」などの語句を組み合わせてPC内をキーワード検索。

 

東南アジアなど、海外が関係している事例

事例−1 児童買春禁止法の国外犯
2003年8月18日、神奈川県横浜市の会社員の男(37)が逮捕される。男は2001年9月、タイのバンコク市にある風俗店でタイ人の少女(当時14)とラオス人の少女(当時16)それぞれに対して2000バーツを払い、わいせつな行為をした。ラオス人の少女に対しては全裸の写真を撮影する事もして、その写真を知人に販売して3万円を受け取った。児童買春禁止法の国外犯規定による逮捕。

事例−2 東南アジア買春ツアーは今だ健在?
2003年9月5日までに、カンボジアのプノンペンから帰国した日本人の男(41)が逮捕される。男が運営するホームページには自分や観光客が買春した際に撮影した画像が投稿されていて、タイ人、カンボジア人、ベトナム人など、20人の少女のわいせつな画像を掲載していた。男は現地で日本人観光客を風俗街へ案内する仕事をしていて、ホームページはその宣伝を目的としたものだったという。児童買春禁止法の公然陳列で国外犯が摘発された初の事例。 後に横浜地裁は男に懲役2年、執行猶予4年の判決を言い渡した。

事例−3 英語教師が夏休みを利用して東南アジアで児童買春+ハメ撮りの旅
2003年10月1日、東京都中野区に住む都立高校の英語教師の男(48)が逮捕される。男は2003年8月27日にバンコクから帰国した際、少女とわいせつな行為をしている様子を撮影した動画などが記録されたハードディスクを持ち込んだ。その映像はカンボジアで買春した際に撮影したものらしく、カンボジア人と思われる10歳〜14歳の少女10人の動画が記録されていた。男は夏休みなどを利用して東南アジアに行っており、1997年以降で17回も渡航していた。男の自宅からはパソコンやデジタルカメラの他、約900本のビデオテープが押収されている。

事例−4 児童買春+ハメ撮りの最中に現地警察に踏み込まれて現行犯逮捕
2003年11月24日、本籍兵庫県の会社員の男(54)がカンボジアのプノンペン市警察に逮捕された。男はプノンペン郊外の売春業者の店で、ベトナム人少女2人(12歳と14歳)とわいせつな行為をして、同時にビデオ撮影している所を現行犯逮捕された。男のビデオには、他にも6人程の少女の映像が写っていた。1人50ドル〜100ドルで買春していたのだという。

事例−5 大陸だけでなくフィリピンでも
2005年1月26日、千葉県茂原市の建築士の男(52)が逮捕される。男は2002年9月25日〜10月3日までの間、フィリピンのラプラプ市内で知り合った少女に2000ペソを渡してホテルでわいせつな行為をした。2003年5月ごろには、フィリピンのセブ島の売春宿で約6000円を支払って少女を連れ出し、滞在先のホテルでわいせつな行為をした。男はフィリピンに関するホームページを開設して、買春した際に撮影した写真を掲載していた。

事例−6 ハメ撮りビデオが動かぬ証拠 現地警察に逮捕される。
2005年9月14日、東京都出身の男(33)と徳島県出身の男(33)がカンボジア警察当局の逮捕される。2人はカンボジア人女性とわいせつな行為をした様子を撮影したビデオを所持していた。「販売目的ではなく、個人で楽しむためだった」のだとか。

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<アジア諸国と児童ポルノ>
東南アジアなどのアジア諸国に出掛けて行為に及ぶというのは、別に児童ポルノ問題について普段から考えている人でなくても知っている手口だと思います。現地で日本人っぽい顔立ちをした少女を捜してヌードモデルにして児童ポルノを製作するとか、買春目的のツアーなどがあったりして、一昔前の児童ポルノ問題というと特にこれらの事が主な話題になっていたようです。

この状況を崩したのが日本国内で援助交際という少女売春が横行した事で、上に挙げた事例をザッと見れば気付くように、東南アジアの少女を買春するのと日本で児童買春をするのとで、まあケースバイケース でもありますが払った金額にそれほど極端な差は見られなくなりました。旅費や手間の事を入れれば尚の事というか逆転するでしょう。バレにくそうだから海外に行くとか、個人的な拘りとか 、一昔前の児童ポルノ事情にノスタルジーを感じているとか、そんな感じで近年でも上に挙げたような事例がチラホラ出て来ているのではなかろうかと。

日本人と東南アジアというと、近年では「沈没生活」というような話題がありますね。日本で働いてある程度の貯金を作り、それで東南アジアに長期滞在し、観光客のような贅沢はせずにニート生活のような感じで暮らして、金が尽きたら戻ろうかな・・・という生き方の事です。中には その目的に薬物使用や児童買春が絡んでいる場合もあるそうです。

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<事例から感じられる傾向>
関西援交シリーズについてのレポートでも触れたと思いますが、撮影機材や記録メディアの進化、パソコンやインターネットの普及は児童ポルノ事情にも大きな影響を及ぼしました。そして、買春側の金でどうにでもなるという意識から行為が過激化し、この性的搾取の機会をフルに活かす、絞り尽くすといった感じで考え付くあらゆる行為に及ぶ状況になったのかも知れません。 別にこの手の趣味や嗜好を持ってなくても何となく撮影行為に及んだりもして、更に痴態を撮影される事についての少女達の意識の低さも加わって、それが今日の児童ポルノ問題の主要な部分になっているというのが全体的な傾向です。

事例−2事例−5のように、ホームページでわざわざアピールしているのは一体何なのでしょうか。現地で風俗街のガイドをしていたというのなら分かりますが、生活基盤が日本にある者も同様の事をしています。両例とも中年の仕業で、かつての買春ツアー時代のノリで煽ったとか、そんなものなのかも知れません。

事例−3は英語教師による事例です。6年の間に17回渡航となると、まとまった休みがあれば大体は東南アジアに行っていたという事になるかと思います。押収物からしても相当なハマりようが窺えます。この例は児童ポルノの輸入を摘発したというのと、その記録媒体がハードディスク だったという事で、児童ポルノの取り締まり体制の点で注目された事例でした。言うまでもなく、あらゆるわいせつ事件に教師という職業が出てくる状況であります。今回のテーマにおいては、公務員は記事になりやすいなどの事を踏まえても教師などの教育者や医者などのセンセイ職、その他公務員の例が特にヒドイ。それは読み進めれば読み進めるほど分かると思いますよ。(笑)

事例−1事例−2事例−4から分かるように、買春行為の現場と少女の国籍は特徴的ですね。タイの風俗店にラオス人の少女がいたり、カンボジアの売春宿にベトナム人少女がいたりと、どういう経緯で少女がそこに居たのかが気になってきます。ニュースをよく見る人なら分かると思いますが、アメリカ国務省が各国の人権に関する状況を格付けした報告書を出して・・・という話題があって、東南アジアのこの辺は人身売買の問題などからかなり低いランク、または最低ランクだったかと。その影響なのか、現地警察に日本人が逮捕される例が出てきたり、日本でも児童買春の国外犯をちゃんと捕まえたりとか、児童買春や児童ポルノの取り締まりが強化された結果がこれらの事例だったりもします。

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<考えられる事のまとめ>
・海外でやった方が発覚しにくいと思ってやっている?
・売春業者の存在など、向こうの方が仕組みが整っていて接触しやすいという面があるのかも。
・一昔前の児童買春や児童ポルノ事情の事があり、アジア諸国のルートも未だ健在という感じか。
・最近密かに流行っている「沈没生活」の一環という形も有り得る。
・そこで児童買春ができる事をアピールする為の材料として、写真がネットで配信される事がある。

 

援助交際という児童買売春の延長としての撮影行為

事例−7 販売目的で撮影
2002年8月2日、新潟県十日町の自営業の男(45)が再逮捕される。男は2001年12月から2月にかけ、ネットを通じて知り合った新潟県の女子高生2人やフリーターの少女(17)とホテルでわいせつな行為をした。販売目的で8回ほど写真やビデオに撮ったという。

事例−8 ハメ撮り買春自衛官
2002年9月18日までに、北海道札幌市の陸上自衛隊北部方面音楽隊の自衛官(35)が逮捕・送検される。2001年12月11日、出会い系サイトで知り合った札幌市の女子高生(16)と会い、ホテルで2万円を渡してビデオを撮りながらのわいせつ行為をした。

事例−9 ダンボール数箱分のハメ撮りビデオ
2002年10月18日までに、東京都西東京市の男(68)が逮捕される。男は2002年9月12日、出会い系サイトで知り合った少女(16)に3万5000円を渡し、東京都東村山市のホテルでわいせつな行為をした。男の自宅からは女性とのわいせつ行為を撮影したビデオテープがダンボール数箱分見つかった。ダビングされた物もある事から、販売をしていたか計画していた可能性があると見られている。この男は自治会長をしていた。

事例−10 歯科医と会社員がタッグを組んで児童ポルノ製造?
2002月11月26日までに、東京都世田谷区の歯科医師の男(44)、埼玉県上尾市の会社員の男(38)が逮捕される。2人は2002年6月8日夜から9日朝にかけ、静岡県伊東市のペンションで出会い系サイトで知り合った千葉県の高校3年生の少女2人(共に17歳)に現金を渡してわいせつな行為をした。更に会社員の男は7月21日、栃木県の中学3年生の少女(15)に現金を渡してわいせつな行為をして、その様子をカメラで撮影した。会社員の男の家からは、約2000枚もの少女のわいせつ写真が見つかり、警察は児童ポルノ製作について歯科医師の男の関与も調べるとしている。

事例−11 元彼女の裸写真を売っていた男
2003年5月12日、北海道帯広市の無職の男(20)が書類送検される。2003年1月下旬から2月上旬、当時19歳だった男は、交際していた千歳市の無職の少女(15)の裸をカメラ付き携帯電話で撮影した。その画像を神戸市の運転手の男性(29)に送信して、代金として5000円を受け取っていた。画像を売った男と画像を買った男性は、ブルセラサイトを通じて知り合ったのだという。

事例−12 小中高100人撮り男 その1
2003年9月11日、既に女子中学生に対するわいせつ行為で逮捕されていた茨城県水戸市の会社員の男(29)が再逮捕される。男は2003年7月12日から7月24日まで、9歳〜14歳の女児など4人の裸の写真をホームページに掲載していた。「写真はインターネットでダウンロードした。このほか「ナンパや出会い系サイトで知り合った小学生から高校生までの約100人の写真を撮った」のだとか。

事例−13 自作出会い系サイトで援交持ちかけ、わいせつ行為+撮影+映像を売ろうとしていた小児科医
2003年9月20日、福岡県早良区の小児科医の男(38)が2003年9月13日に施行されたばかりの出会い系サイト規制法違反で逮捕される。男は2003年9月15日の夜、出会い系サイトに「福岡市周辺の女子中学生限定で援助します。内容や援助額はメール交換後に決めましょう」と書き込んだ。自宅や勤務先の病院からは、10数人にも及ぶ少女の裸の写真が多数記録されたパソコン、CD、デジタルカメラが押収された。

後に、この出会い系サイトは自らが開設・運営していた出会い系サイトだった事が判明する。 2001年10月13日に北九州市のホテルで中学2年生の少女(当時14)に3万円を渡してわいせつな行為をした件、2001年11月3日、福岡市のホテルで高校2年生の少女(当時16)に20万円を渡してわいせつな行為をした件で、男は2003年10月27日に再逮捕された。男はこの時の様子をデジタルカメラやビデオカメラで撮影していて、この映像や画像のサンプルをビデオ制作会社に送信し、売り込んでいた事も明らかになっている。

2004年3月9日、福岡地裁は男に懲役1年10ヶ月、罰金20万円の実刑判決を言い渡す。男は小児科主任部長として勤務していた病院からは懲戒解雇処分、医師会は除名処分にされているのだが、2006年3月1日に厚生労働省が発表した医師・歯科医師に対する行政処分では医業停止3年の処分にしかなっておらず、免許は取り消されていない ようだ。

事例−14 ショタコン児童ポルノ愛好グループ摘発 どういう訳か教育者や公務員が大漁
2003年10月9日までに、埼玉県飯能市の小学校教諭の男(56)、埼玉県川口市の小学校教諭の男(46)、埼玉県久喜市の東京都税務署員の男(40)、埼玉県さいたま市の学習塾経営の男(39)、神奈川県川崎市の無職の男(34)が逮捕された。他にも静岡県焼津市の無職の男(34)が略式起訴され、罰金刑が出されている。この6人は、インターネットの会員制掲示板の会員で、男児の児童ポルノを共有していた。このグループの会員には358人が登録していたという。

小学校教諭(56)は2001年1月27日、神奈川県横浜市で出会い系サイトで知り合った中学2年生の少年(当時14)に2万円を支払う約束をして、わいせつな行為をした。この時に撮影された画像はグループの会員に配信された。このようにして、93件、約200枚の少年の画像が配信された。更に、この教諭は学校で撮った児童の水着姿の写真を配信したとも供述している。後にこの教諭は懲戒免職処分となる。

事例−15 制服なら金額アップ
2003年10月27日までに、東京都練馬区に住む元中学校教諭の男(31)が逮捕される。男は2003年4月20日、埼玉県川越市のホテルで、出会い系サイトで知り合った埼玉県所沢市の中学3年生の少女(15)に3万円を渡してわいせつな行為をした。男の自宅からは、別の少女とのわいせつ行為の様子が映ったビデオテープが見つかり、制服を脱がすシーンなどがあったという。男は少女らに対して「制服を持ってくれば金をプラスする」と持ち掛けていた事もあったのだとか。

事例−16 雑誌社に写真を売っていた男
2004年2月23日、東京都荒川区に住むアルバイトの男(29)が逮捕される。2003年7月、豊島区池袋のホテルで出会い系サイトで知り合った少女(16)に3万円を渡してわいせつな行為をした。自宅からはわいせつ行為を撮影した写真のネガが見つかり、男は写真を雑誌社に売って金を得ていたと思われる。

事例−17 少年を買春 漫画喫茶でわいせつ行為+撮影をした教師
2004年4月18日、東京都杉並区の私立小学校教諭の男(32)が逮捕される。男は2003年1月に東京都新宿区の公園で知り合った中学3年生の少年(当時15)と渋谷区にある漫画喫茶に行き、1万円を渡してわいせつな行為をした。男はこの少年と5回ほど同じような行為を繰り返していて、わいせつ行為をデジタルカメラで撮影した事もあったという。男と少年が知り合った公園は、以前からインターネットなどでこの種の出会いの場として有名になっていて、男は買春相手を捜しに、少年は小遣い欲しさでそこに来ていたのだという。男は大学の卒業論文で性教育について書いたのが切っ掛けで、同性に興味を持つようになったのだとか。

事例−18 警察官もハメ撮り買春
2004年5月13日、秋田県山本郡に住む秋田県警能代署巡査部長の男(48)が逮捕される。男は2004年3月5日、青森県青森市にあるホテルでインターネットの掲示板で知り合った女子高校生(16)に数万円を渡してわいせつな行為をした。この件が初めての買春行為だったと供述していたのだが、2004年3月2日に青森県津軽地方の空き地に車を止め、知人の紹介で知り合ったという女子高校生(17)に数万円を渡してわいせつな行為をした件などで再逮捕され、3人の女子高生に対する6回の買春行為について起訴される。男は買春行為の際に写真を撮影し、その画像ファイルは整理して保存していた。2004年9月2日、青森地裁は男に懲役2年6ヶ月、執行猶予4年の判決を言い渡した。

事例−19 週1ペースでハメ撮り買春していた150人斬りの教委指導主事
2004年7月20日までに、大阪府門真市に住む門真市教育委員会指導主事の男(47)が逮捕される。男は2004年1月、大阪府堺市のホテルで出会い系サイトで知り合った大阪府の高校生の少女(当時15)に5万円を渡してわいせつな行為をした。男の自宅からは、買春相手と思われる約90人分の写真1万枚やわいせつな動画が押収されている。男は出会い系サイトで「童顔の子を希望」「若くてかわいい子を希望」などと書き込んで買春相手を募集し、児童買春行為を繰り返していた。「3年前から150回くらい買春した」という供述もしている。写真や映像については「自分が撮りました。あとで見て楽しもうと思った」と話したという。

捜査関係者によると「ほぼ1週間に1度の割合で買春していた。1回5万円とすれば、年収約700万円のうち、約250万円を買春に使った計算になる。そのぶん、家賃や生活費を切り詰めていたようだ」「結婚歴はなく、最初は大人の女性で性欲を満たしていたようだが、ある日、子供を買い、自分がやりたいプレーを文句を言わずにやってくれたことからハマっていったようだ。3年間で150人を買春しているが、うち90人は18歳未満。15歳ぐらいがよかったと話している」という事のようだ。また、勤務先でもある教委関係者が接見した際には行為を否定していたという。2004年8月10日、男は懲戒免職処分となった。

事例−20 ハメ撮り写真をネット掲示板に投稿した男摘発 余罪捜査で援交少女ゾロゾロ
2004年8月、既に児童買春で起訴されている熊本県熊本市の会社員の男(51)が児童ポルノ禁止法違反で書類送検される。男は2004年4月、出会い系サイトで知り合った女子高校生(15)に現金を渡してわいせつ行為に及び、デジタルカメラで裸の姿を撮影した。その写真はネット掲示板で公開された。この男に関する捜査の結果、いわゆる援助交際をしていた女子中高生12人が補導された。

事例−21 農水省職員がわいせつ物販売の副業 ハメ撮り買春も
2004年9月14日、大阪府池田市に住む近畿農政局の消費・安全部地域第一指導係長の男(45)がわいせつ図画販売目的所持で逮捕さえる。自宅からは約240枚のわいせつDVDで押収された。男はわいせつDVDから画像を取り出して写真集を作り、インターネットのオークションサイトに広告を出して販売しようとしていた。後に男は児童買春禁止法違反で逮捕・起訴される。2004年8月6日、大阪府大阪市のホテルで女子高生(当時17)に5万円を渡してわいせつな行為をした。その様子をデジタルカメラで撮影する事もしていた。2004年11月2日、農林水産省は男を懲戒免職処分にした。

事例−22 有給休暇を取ってハメ撮り買春 また教師か・・・また大阪か・・・
2004年9月21日、大阪府河内長野市に住む大阪府堺市立の小学校教諭の男(52)が逮捕される。男は2004年4月14日、大阪府堺市にあるホテルで、女子高校生2人(共に15)に1万2000円ずつ渡してわいせつな行為をした。その際、写真も撮影した。男はこの日、有給休暇を取っていたようだ。男は2003年9月にテレクラを通じて当時中学3年生の別の少女と知り合い、その少女を通じて買春した2人の少女を紹介してもらっていた。 男は消費者金融から借金を繰り返して買春行為をしていたという。2005年3月1日、大阪地裁堺支部は男に懲役3年、執行猶予4年の判決を言い渡した。

事例−23 ハメ撮り買春の獣医師 小学生も買春していた
2004年9月28日、静岡県相良町の獣医師の男(55)が逮捕される。男は女子中学生に現金を渡してわいせつな行為をした。その際、デジタルカメラで撮影する事もした。この件の捜査で、2003年10月に静岡県内のホテルでテレクラで知り合った静岡県の小学6年生の女児(当時11)に数万円を渡してわいせつな行為をした事も明らかになり、男は後に再逮捕された。

事例−24 若い子は自分の思い通りになる
2004年10月12日、既に出会い系サイト規制法違反で逮捕されていた秋田県中仙町の無職の男(22)が再逮捕される。男は2004年6月に能代市の女子中学生(15)と、9月には平鹿郡の女子高校生(17)と横手市にあるホテルでわいせつな行為をして、その際に撮影もした。自宅からはビデオテープ数本が押収された。「若い子は(成人女性と違い)自分の思い通りになる」と供述しているのだとか。

事例−25 ハメ撮り買春常習+セーラー服マニアの男 少女売春の斡旋もしていた 携帯メモリに少女680人登録
2004年11月9日、既に児童福祉法違反で逮捕されていた福岡県久留米市の電話工事請負業の男(39)が再逮捕される。男は2004年9月12日、福岡県浮羽郡にあるホテルで出会い系サイトで知り合った大分県の無職の少女(17)にわいせつな行為をして、撮影もした。男のカメラ付き携帯には、九州各県の女子中高生約20人もの写真が記録されていたという。 男の自宅からは少女から買い取ったと思われるセーラー服約80点が見つかっている。

その後、男が買春した少女に他の買春相手を斡旋していた事も明らかになる。男は出会い系サイトで少女に成りすまして買春客を探す役をして少女と引き合わせ、少女が得た金の15%の紹介料として受け取っていた。こうして少女を買春した8人の男が摘発されている。男は11台の携帯電話を持ち、それには合わせて約680人の少女が登録されていたという。男は「五十歳を超えるようなおじさんは嫌」「地元の人は紹介しないでほしい」といった売春少女の希望条件にも応えていたのだとか。男は1999年にもツーショットダイヤルを使って女子高生ら約30人の売春を斡旋したとして逮捕されていた。

事例−26 国立大学の学生もハメ撮り買春
2004年11月10日、秋田県鷹巣町に住む弘前大学4年生の男(24)が逮捕される。2004年10月に南秋田郡のホテルで出会い系サイトで知り合った女子高生(17)に現金を支払う約束をしてわいせつな行為をした。その際に男はビデオ撮影もしていて、それを不安に思った女子高生が警察に相談して発覚したという。

事例−27 5000円でハメ撮り買春
2005年1月26日、既に北海道青少年保護育成条例違反で逮捕されている北海道苫小牧市の会社員の男(40)が追送検される。男は2004年8月23日、北海道江別市内のホテルで出会い系サイトで知り合った高校2年生の少女(17)に5000円を渡してわいせつな行為にした。その際、デジタルカメラでわいせつな写真を撮った。「自分で撮影した画像を見るのが趣味だった」のだとか。

事例−28 制服姿で来てくれ 元自衛官のパイロットによるSMハメ撮り買春 
2005年4月20日までに、神奈川県横浜市に住む日本航空ジャパンのパイロットの男(50)が逮捕される。男は航空自衛隊出身で、国内線の副操縦士をしていた。男は2004年8月2日、神奈川県相模原市のホテルで、ゲームサイトのチャットを通じて知り合った東京都の女子高生(当時17)に1万3000円を渡してわいせつ行為をした。男のパソコンには女子高生の写真や他にも複数の少女のわいせつな画像が多数記録されていて、男は行為の際に撮影行為もしていたと思われる。さらに、ロープや目隠しなどのSMグッズも押収されている。男は「学校の制服姿で来てくれ」とも伝えていたそうだ。男は逮捕されて「悪いと分かっていたが、自分だけは見つからないと思っていた。相手や自分の家族に申し訳ない」と言っているのだとか。

事例−29 車内でハメ撮り買春 13歳は7000円で17歳は3万5000円?
2005年7月20日までに、既に児童買春で公判中の埼玉県さいたま市の広告宣伝業の男(40)が再逮捕される。男は2005年3月20日、埼玉県鳩ヶ谷市の市道に止めた車の中で、鳩ヶ谷市の中学1年生の少女2人(共に当時13)に7000円ずつ渡してわいせつな行為をした。その際、ビデオ撮影もしたという。更に、4月29日には鳩ヶ谷市の駐車場で専門学校生の少女(17)に3万5000円を渡してわいせつな行為をした。男の自宅からは、他の少女数人の映像が記録されたDVDが見つかっている。「ビデオは自分で観賞するために撮った」のだとか。

事例−30 小中高100人撮り男 その2
2005年9月5日、既に強姦罪(13未満へのわいせつ?)で公判中の福岡県小郡市の無職の男(32)が追送検される。男は2002年11月〜2004年3月まで、長崎県の小学校6年生の女児(12)ら5人のわいせつな写真を撮影し、他の男らにメールで送信していた。男のパソコンには小学生、中学生、高校生の少女約100人を撮影した画像が記録されていた。主に出会い系サイトを使って少女を誘っていたという。

事例−31 ハメ撮り買春男の口説き文句 ウイークリーマンションを借りてあげる
2005年9月26日、大阪府貝塚市の無職の男(35)が逮捕される。男は2005年1月と8月の2回に渡って、大阪府岸和田市にあるホテルで京都府の高校3年生の少女(17)にわいせつな行為をした。更に、その様子を撮影した。男は2005年3月に大阪府大阪市に借りたマンションで、出会い系サイトで知り合った京都府の女子中学生(14)とわいせつな行為をした件で。再逮捕される。男はこの少女に対して「ウイークリーマンションを借りてあげる」と約束して行為に及んでいたという。

事例−32 国土交通省職員もハメ撮り買春 NGで5000円減額
2005年9月28日、神奈川県川崎市に住む国土交通省東京空港事務所の航空管制運行情報官の男(28)が逮捕される。男は2004年10月30日、神奈川県藤沢市のラブホテルで出会い系サイトで知り合った高校2年生の少女(当時17)に4万500円を渡してわいせつな行為をした。その際にビデオ撮影もしていたという。この4万5000円という金額は、当初は5万円という約束だったが男が要求した行為を少女が一部拒否した為に減額したものらしい。男の自宅からは約40本のビデオテープが見つかり、それには女子高生などの複数の女性の姿が写っていたという。2005年12月27日までに、国土交通省は男を懲戒免職処分にしている。

事例−33 色々あってか7万円の約束が18万円に増額
2005年10月4日、東京都葛飾区高砂の自称ピアノ調律師の男(57)が逮捕される。男は2005年5月に東京都文京区にあるホテルでインターネットのブルセラ専門サイトで知り合った品川区の中学2年生の少女(13)にわいせつな行為をした。その際、写真も撮影したという。当初、男と少女は7万円を支払う約束で会っていたのだが、実際に少女が受け取った金額は約18万円となっている。

事例−34 16歳少年が児童ポルノ製造で逮捕される
2006年2月8日、既に別の件で逮捕されている新潟県新潟市の高校1年生の少年(16)が児童ポルノ禁止法違反の児童ポルノ製造などで再逮捕される。少年は2005年8月、新潟市にあるホテルで出会い系サイトで知り合った女子高生(当時16)とわいせつな行為をして、カメラ付き携帯電話で動画を撮影した。少年は複数の少女を男に紹介し、わいせつな行為をさせる事もしていた。

事例−35 受注生産? ハメ撮り買春して業者に売っていた教師
2006年3月15日、静岡県藤枝市に住む藤枝市立の中学校教諭の男(41)が逮捕される。男は2005年12月、静岡市にあるホテルで出会い系サイトで知り合った静岡県の高校3年生の少女(当時17)に数万円を渡してわいせつな行為をした。その際、デジタルカメラやビデオカメラで撮影もした。その写真は男の知人であるアダルトサイト運営者に渡され、男は金を受け取っていたとみられている。

男の自宅からは1台当たり数人の少女の画像データが記録されたハードディスクが数台、自らが撮影したと思われる約100人の少女のわいせつ画像が押収された。男はアダルトサイト運営者に「写真や映像が欲しい」と頼まれ、1回3万〜7万円で少女を買春してわいせつな写真を撮影し、1人当たり8万円で販売していたようだ。これらの写真はサイトで配信され、その一部には個人が特定できるものも含まれていたという。2006年5月29日、静岡県教委は男を懲戒免職処分にした。

事例−36 休日にハメ撮り買春出張していた教師
2006年4月19日、北海道池田町に住む池田町立の小学校教諭の男(28)が逮捕される。男は2006年2月25日、札幌市にあるモーテルで、テレホンクラブを通じて知り合ったばかりの中学3年生の少女(当時15)に1万5000円を渡してわいせつな行為をした。その際、少女の裸をカメラ付き携帯電話で撮影していた。男の携帯電話には被害少女のものも含め、数十点のわいせつな画像が記録されていた。休日に車で札幌まで出向き、自分が教師である事を少女に明かした上で行為に及んでいたようだ。後に男は罰金50万円の略式命令となる。2006年5月24日、北海道教委は男を懲戒免職処分にした。

事例−37 法務省職員も児童ポルノ製造
2006年4月28日までに、法務省東京法務局は登記調査官の男(39)を懲戒免職処分とした。男は2006年4月6日に児童ポルノ禁止法違反で逮捕され、4月27日に起訴されていた。男は2004年6月〜11月にかけて、わいせつな動画や画像、児童ポルノを出会い系サイトなどで知り合った者にメールで送信したり、CD−Rに焼いて手渡す事をしていた。それらはインターネット上で収集したものもあれば、男が自分で撮影した児童ポルノもあるという。

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<みんなやっている事なのでしょうか・・・?>
ちょっと多過ぎたかも知れませんね。(笑)ここまでちゃんと1つ1つの事例に目を通して読んできた方は、今どんな気分になっておられるでしょうか。まだまだ紹介する事例は沢山あるのですけど、多くの事例をまとめている内に私は何だか変な気持ちになりました。

これだけわいせつ行為の様子を記録に残そうという者がいて、抵抗なく記録に残させてしまう者もこれだけいた訳です。今回は児童買春や淫行の状況下における撮影行為を問題にしているのですけど、わいせつ行為の様子を撮るというのは普通の男女交際の中でも有り得る事で、それは例えばWinnyのウイルスでハメ撮り写真が流出した件など から分かる事かと思います。

それで、これだけヒドイ状況なのだから、そこら辺を歩いている女性についても、それぞれの男性遍歴の中のどこかでマズイ姿を撮られているんじゃないかとか、そんな事を思うようになってしまったのです。(笑)勿論、その前に児童買春などをする者に対する嫌な気持ちがある訳ですが、その面々の素性を見ると教師などの公務員なんかも目立っていて、 問題に首を突っ込めば突っ込むほど人間不信に向けてまっしぐらです。性の世界というのは恐ろしいですね。

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<事例から感じられる傾向>
売春側が受け取った金額に注目すると、やはりそれほど大きい金額ではないように思えます。カメラ付き携帯で写真を撮るのと本格的にビデオ撮影するのとでは随分違うとは思いますが、5000円前後とか数万円という金額でそれらの行為がされているようです。

別に「それ相当の行為なのだからちゃんとした額を払え」と言いたい訳ではありませんけど、この金額だと買春側のそれぞれの懐事情で何件も繰り返す事がしやすくなりますし、児童ポルノ製造の原価 はこんなものという見方をすれば、販売して荒稼ぎしてやろうという者も出てくるでしょう。見ての通り、とんでもない件数の事例がたまにあったり、撮影されたものが流出したり販売されていた例も少なからずあります。

事例−12事例−19事例−25事例−30は、件数が多かったという例です。特に凄まじい例は事例−19で、捕まった男の肩書きも、推測される買春に使った金額も、押収された写真やビデオの量も凄まじい。先に述べたように 、今の状況だととんでもない件数まで続ける者が出てくるという事、そして冒頭で触れたように、こうした者が販売に手を出せば再び関西援交シリーズの件のような事になるかも知れません。事件の種がどれくらいあるのか・・・全く見当がつかない状況です。

援交ハメ撮りビデオの長者もいれば、事例−25のような援交少女の 人脈の長者もいるようです。まず自身が少女を買春して、その少女を他に斡旋して金を稼ぐ例も今や特段珍しいものではありません。 この事例もそんな感じでネットワークが出来ていったのでしょうか。援交少女を調達するのも、買春客を見つけるのも、携帯電話や出会い系サイトを始めとした通信・コミュニケーションの手段が深く関係しています。

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<金銭感覚のギャップ>
事例−29は、13歳の少女に対しては1人7000円で、17歳の少女に対しては3万5000円を渡していた例でした。普通、若い方が高いのでは?・・・と思った方もいるはず。間に斡旋者が入っていたら高い確率でそうなるでしょうけど、直接の場合は必ずしもそうなるとは限りません。

もしかしたら13歳と17歳の金銭間隔の差が影響しているのかも知れません。13歳だと基本的には自分で稼ぐ術を持っていません。知り合いの何かを手伝って金を貰うというのなら有り得ますが、一般的なアルバイトで稼ぐという事とは縁遠く、殆どが親から小遣いをもらうという具合でしょう。今の13歳にとっての7000円の感覚は、大人にとっての幾らの感覚なのでしょうかね。昔より服や持ち物に気を遣うようになっ て、最近の子供は金が掛かるなんて言われていますけど・・・どうなのでしょう。

とにかく、この金銭感覚のギャップと社会のマズイ部分を知らない未熟さにより、本来ロリコン市場(?)で特に高い金額が付けられそうな年代が現場ではちょっとした金額で買われているケースも有り得るという事です。

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<撮影された写真や映像が流出>
撮影された写真や映像が流出したり売られたりした事例も結構あります。事例−11は児童買春の状況ではなく、普通の男女交際の中で撮られたもののようです。関係が終われば「どうでもいい人」となって、まるで恋人から貰ったプレゼントを質入する感覚で換金しようと考える者も中にはいるのでしょう。

換金と言っても、それは1品モノではなく無限にコピーが可能なものでもありますから、これをやられたらどこまで広まるか予測は不可能です。自分の痴態がネットなどに広く流出するというのは恐らく一生モノの衝撃だと思うのですけど、その辺の危険回避について考えていない人が多いのではないでしょうか。

ラブラブな関係だろうが何だろうが、とにかく「わいせつな記録物は残さない、残させない」というのが鉄則です。「あの時に撮った画像を消して」とか「ビデオを処分して」と求めても、所有権が相手にある状況で拒否されたら相当厄介な事になります。「そんな物があったらアタシが困るから当然でしょ」と言っても単なる感情論にしかならず、ちょっと例えが変かも知れませんが 、ゴミ屋敷問題のように他人が所有している物に対して「処分しろ」とか「よこせ」というのは法的にも厄介な事なのです。

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事例−13は児童買春の状況で撮影された例です。少女を誘う為の出会い系サイトを自分で作り、それで誘って買春して撮影もして、その映像を業者に売ろうとしていた件で、それをしていたのが小児科医というサイテーな事例です。児童買春で少女に撮影をOKさせるのに は、何と言ってそうしているのでしょうかね。まあ、最初から撮影も有りという事で会っている例もあるのですが。「自分で楽しむだけだ」とか、そういう風に言う事もあるのですけど、その事を言っている奴は児童買春が犯罪だと知っていてこれからそれをしようとしている奴なのに、どうして そいつを信じる事が出来るのか理解できません。事例を見れば分かるように、本当に自分で溜め込んでいた例もあれば、あっさりと裏切られて流出させられたらしい例もあります。

事例−35は知人のアダルトサイト運営者に頼まれて、児童買春の際に撮影した写真を渡していた教師の事例です。そうそう、撮影する際に「モザイクを掛ける」とか「顔は映さないから」と言う場合もあるそうですね。この例では、個人が特定できるものまで渡していて、それが配信されていたのです。児童ポルノである時点で捕まるのだから、いけない部分が映っているかどうかのわいせつ図画の事なんてどうでもよくなり、結局は無修正になってより過激になってしまう事は以前のレポートにも書いたと思います。思いっきり故意犯である奴が、中途半端な配慮をしたり軽い口約束をちゃんと守ると確信できますでしょうか?

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<児童買春における対価>
事例−31は「ウィークリーマンションを借りてあげる」というちょっと違った対価を提示していた例です。こうした事例もたまにあるものでして、ある物を買ってあげる約束をしたとか、携帯電話を買い与えたとか、家出少女なんかの場合は食事だったり寝床の提供だとか、まあ色々あります。最近は18歳未満なのに強い一人暮らし願望を持ってい たり、何らかの形で現にそれを実行している若者もいると聞きます。だから、こうした誘い文句でグッと来てしまう者もいるのでしょう。たまに買春部屋として自宅以外に部屋を借りていた奴もいたりしますよね。明らかに売る側より買う側の方が計画的であり、悪知恵を働かせている状態で、やはり売る側が買う側にいい様に操られている感じがしないでもありません。ただ、売春少女を児童買春や淫行の純粋な被害者と見る気もしないのですが・・・。

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<売春少女には思い通りの事ができる>
事例−19事例−24は、「若い子は自分の思い通りになる」という事を言っていた例です。拝金主義的な価値観で、自分が納得する金が貰えるのなら過激なプレイでもOKという事なのか、セックスに関する価値観が変な事になっているのか、とにかくこうした面が過激を通り越して鬼畜といった感じの児童買春行為がされたり児童ポルノが製造されたりする大きな要因になっているのは確かでしょう。また、その事からは小児性愛とかロリコンとかブルセラの嗜好が無くても児童買春に手を出すというシチュエーションを予測させます。試したいプレイの実験台みたいな感じで・・・。

勿論、ロリコンとかブルセラの嗜好が色濃く出ている事例もあります。制服を持ってくれば金をプラスすると言っていた事例−15、セーラー服を買い取っていた事例−25、制服姿で来るように要求していた事例−28がソレです。特に事例−28はSMグッズを用意していて、恐らく自分が持つ嗜好を存分に発揮していたのでしょう。援助交際や少女売春の世界に足を踏み入れると、変な嗜好を持った者に出くわす可能性も高くなってくる はず。だけど、中にはそれを「何事も経験」みたいな感じでポジティブに捉えてやり過ごす者もいるから困ります。

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<ホモ・セクシュアルの児童買春や撮影も有り得る>
事例−14事例−17は同性愛が絡んでいる例です。少女売春と比べれば数は少ないと思いますが、少年による売春というのもあるにはあります。買う方は極めて高い確率であの手の嗜好を持っている人だとして、体を売る少年の方はどうなのでしょう。そうした性嗜好を持っていなくても、肉体労働のキツイ金稼ぎみたいな感覚でやってしまうものなのかどうか・・・。

事例が少ない中で思った事ですが、背景に男子の児童ポルノ愛好者グループが存在する事があります。単にホモ・セクシュアルであるならまだしも、更に18歳未満の児童 が対象となりますと犯罪の世界に近いですし、全体の中では特に少数派といった具合でしょう。だからこそネットなどで群れたりするのかも知れません。そこへ撮影された写真などが流出、拡散する事になったりもしています。

事例−17は少年を買春する仕組みが結構整っている事を臭わせる例です。少年は「新宿公園で待っていれば、買ってくれる人が声をかけてくる」というのをインターネットで見てそこに行き、少年を買春した教師もインターネットで新宿公園を知ってそこに行き、そして2人は出会ったのであります。児童買春に限らず、ホモ・セクシュアルのナンパスポットになっているのだとか。まあ、池袋・新宿・渋谷などの副都心界隈の公園というと、他にも出会って本当に間もないのにヤッちゃう男女が御用達の公園とか、色々と変な話を聞くものです。そうした設定のアダルトビデオもありますよね。都市伝説といったものよりは信憑性がある話ではないかと。

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<その他 余談>
事例−14では小学校教師2人に税務署員に塾経営者に無職の男が摘発され、事例−17も小学校教師の仕業ですか。教育者・公務員の比率がやけに高いのですけど ・・・。(笑)それに、つい最近も山梨県甲府市の小学校教諭が「よりを戻したかった」と好意を持っていた元教え子の少年に脅迫メールを送って逮捕された件がありましたよね。他にも同性愛教師の不祥事の記事なら何度も見た事がありますし、一体全体どうなっているんだと言いたいです。

それで、事例−14の教師の1人は勤め先の学校の水泳授業の様子を撮影してグループの仲間に配信していたともあります。盗撮や児童ポルノ問題に詳しい人なら普通に知っている事ですが、学校行事の全てのシチュエーションで盗撮ビデオが存在しているのです。身体測定や健康診断や心電図、水泳の授業風景や更衣室、大会会場のトイレ、運動会、林間学校や修学旅行で泊まる宿の浴場や脱衣所など、盗撮の標的になりそうなシチュエーション全てに 本物である可能性が高い盗撮映像が存在しています。

最近では、愛知県一宮市の小学校教諭が心電図検査で女子児童が着替える場所にカメラを仕掛けて盗撮して懲戒免職になった例がありましたよね。特に身体測定や健康診断、水泳の授業なんかは教師か少し捻って医者の仕業か、とにかくセンセイによる犯行の可能性が高いと見ていいでしょう。

水泳の授業については、2002年には大阪市立の小学校の教師が水泳授業の様子を例の透けているように映るという赤外線カメラで撮影して、映像を外部に渡していた為に挙句の果てにはネットで画像を販売している業者に渡って配信された例もありました。同じく2002年、千葉県香取郡の小学校教諭が女子トイレにカメラを仕掛けて担任 をしていた女子児童を盗撮したのと、水泳授業の為に誰もいない教室で女児が脱いだ下着を物色し、それを撮影していたという倒錯度の高い何とも豪快な不祥事例があったりします。

そして、事例−17は卒業論文で性教育について書いて、それで同性に興味を持つようになったと言っている例です。それで少年を買春しているんだから、そのテーマにした動機も 欲望からだったのではないかと思うのだけど・・・。自分の性的嗜好から教師になろうとする者はいるのかどうか、これは別に積極的に問題に取り組んでいる人でなくても一度は考えた事があるのではないでしょうか。今までに挙げた事例の中で教育者による事例を振り返るとか、次の場所に関する事例まとめを参考にしてもう一度考えていただく事が出来れば幸いです。

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<考えられる事のまとめ>
・パソコン、記録メディア、撮影機材、プリンタなどの進化でハメ撮りをしようとする者が増えた?
・流出や販売される危険、トラブルになる危険を認識せず、安易に撮影させてしまう者も少なくない。
・大人と子供の金銭感覚のギャップから、状況が深刻化している。
・児童買春の対価には色々なものがある。
・児童買春だと思い通りのプレイが出来ると考えている者もいて、拍車がかかっている。
・少年を買春する者もいるし、男子による売春もある。
・ホモに好かれそうなノンケの男性は新宿公園に行かない方がいい。(笑)
・変態教師はくたばれ。(笑)

 

行為に及んだ場所が特別である事例

事例−38 コンピューター準備室で元教え子とわいせつ&ビデオ撮影した教師
2001年10月、兵庫県氷上町にある中学校の男性教諭(41)が、1997年12月に校内のコンピューター準備室でで卒業生の女性とわいせつな行為をして、ビデオ撮影もしていた事が発覚する。教諭によると、後にビデオテープは破棄したという事だが、その時の写真が匿名で送りつけられてきて、それを保管していたが紛失したのだという。教委による聞き込み調査によれば、その写真は現場の隣のコンピューター室の本棚にあったりして、写真は在校生の間で出回っていたのだとか。

事例−39 休日の学校に少女を連れ込み、制服を着せて教室でわいせつ写真を撮影した教師
2003年9月20日、富山県婦中町立の中学校教諭の男(44)が逮捕される。男は2003年9月8日、出会い系サイトで知り合った飲食店店員の少女(16)に2万7000円を渡して、勤務する中学校の教室でわいせつな写真を撮った。この少女については、以前にも2回ほど金を渡して写真を撮った事があったという。後に男は2003年5月10日に出会い系サイトで知り合った女子中学生(15)に5万円を渡して車の中でわいせつな行為をした件で10月10日に再逮捕された。富山県教委は男を懲戒免職処分にした。

事例−40 勤めていた旅館の従業員用の部屋で
2005年10月4日、既に別の事件で逮捕されていた山梨県甲府市の会社員の男(41)が再逮捕される。2005年4月10日ごろ、男が当時勤務していた山梨県にある旅館の従業員用の部屋で、出会い系サイトで知り合った静岡県の少女(17)にわいせつな行為をした。4月17日ごろにも少女と会い、同じ場所で少女のわいせつな姿をカメラ付き携帯で撮影した。男は少女に対して欲しい物を買ってあげると約束して呼び出していたという。

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<事例から感じられる傾向>
児童買春や撮影行為がされる場所というのは、これまでに示した事例からも分かるように、ホテルがまず多いようです。他には車の中であったり自分の管理下にある部屋だったりします。事例−40は、勤務していた旅館の従業員用の部屋で行為がされた例です。例えば住み込みだったとか、その辺の形式が分からないのですが、まあこれは自分の管理下にある部屋でしたのに近い性質のものではないかと思います。

では、事例−38事例−39はどうでしょう。両方とも教師の仕業で、自分が勤める学校が現場になっています。事例−38はわいせつ教師の事例で有り勝ちな「相談に乗っている内に・・・」というやつです。真剣に相談に乗ってくれているようで、実はその体に乗る事を 企んでいる奴というのは思っている以上にいますから、他人が言う事に影響されやすい人は注意しましょう。(笑)

話が逸れましたが、それがどうしてよりによって校内でわいせつ行為をする事に繋がっていくのか、それだけでなくどうしてわいせつ行為をビデオ撮影する事になるのか理解に苦しみます。やはり「年頃の少女」であったり「校内恋愛」といったようなものが、この教師の性 的嗜好に入っていたからと考えるのが一番しっくり来るような・・・。

事例−39は行為が行われた前日にわざと鍵を掛けないでおいたなど、用意周到な面がありました。更に、少女に着せるセーラー服を準備して、それを少女に着せて行為に及んでいたとか。体育祭の振り替え休日を利用しての事だから、何かの勢いでそうなった訳でもないでしょう。これは明らかにこの教師が持つ性 的嗜好によってそうなった事例ではないでしょうか。

先程、自分の性的嗜好から教師になろうとする者はいるのかどうかという事を書きました。こうした強い拘りを持って犯行に及んでいる事例を見ると、やはり中にはいるのではないでしょうか。ならば、不適格な者を採用の段階で弾いていけないかどうかも考えたい所です。しかし、職に就こうとするという社会的な行動の場面で、その正反対とも言える極めて個人の内面的な事である性について を他人が短い時間の中で見極める事が出来るのかどうか。それが出来たら苦労はしませんよね。

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<考えられる事のまとめ>
・入念な準備や場所やシチュエーションなど、強い拘りを持った上で犯行に及ぶ者がいる。
・自分の勤務先でもある場所で行為に及ぶなど、罪悪感や後ろめたさを何も感じていないような事例もある。

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