<核心リポート これは2010年「文明の衝突」だ>
タイガー・ウッズ「謝罪」会見とはこんなに違う――
トヨタ 豊田章男社長
「アイムソーリーの罠」に落ちた!
日本流の「誠意」が米国人たちの怒りを増幅させる。
アカデミー賞授賞式ではプリウスを“乗り捨てる”著名人たち。
そして大陪審の召喚状により「司法の場」へ――
国際政治学者のサミュエル・ハンチントンは著書『文明の衝突』の中で、冷戦後の世界秩序における最も深刻な驚異はイデオロギーやナショナリズムの対立ではなく、世界各地の異なる文化を基盤とした「文明」の対立であるとした。トヨタのリコール問題には日米の”経済戦争”と呼べるような構図があることは既に指摘されているが、豊田章男・社長が米下院の公聴会に呼ばれ「謝意」を表明した舞台裏を丁寧に見ていくと、両国の文化の間にある深い溝が、大きなカギとなっていたことがわかる。 |