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歌舞伎座3月公演 3部制で仁左衛門と玉三郎共演 それぞれの父しのぶ難役 (2/2ページ)

2010.3.2 08:09
このニュースのトピックス伝統芸能
「覚寿は大きな役で、覚悟が必要だった」と話す坂東玉三郎=東京・東銀座(岡本隆史撮影)「覚寿は大きな役で、覚悟が必要だった」と話す坂東玉三郎=東京・東銀座(岡本隆史撮影)

 一方、玉三郎は「道明寺」で丞相の叔母、覚寿(かくじゅ)を初役で演じる。養父の勘弥も昭和39年につとめた歌舞伎の老女の難役の一つ。丞相左遷の原因を作った実の娘、苅屋姫(かりやひめ)とそれをかばおうとする姉、立田の前を心を鬼にして杖(つえ)で打ちすえる「杖折檻(せっかん)」が最初の見せ場になる。

 「敵役になってもいけないし、意志が弱くてもいけない」という微妙な表現が求められるが、覚寿の社会的地位を考えて演じたいと話す。「地位により丞相への態度を変えなければならないのが、時代物の大切なところ。丞相と(養女である)刈屋姫の親子の別れを憂え過ぎたりせず、彼女にとっては丞相を無事、太宰府に送ることが一番の願いと考え演じたい」

 追善公演にあたり、養父が常々言っていた「立役のやりやすい女形になりなさい」という言葉を思い出すという。第1部「女暫(しばらく)」では巴御前をつとめる。

 28日まで。問い合わせは(電)03・5565・6000。(飯塚友子)

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「覚寿は大きな役で、覚悟が必要だった」と話す坂東玉三郎=東京・東銀座(岡本隆史撮影)
「菅原伝授手習鑑」の公演成功を祈願し、太宰府天満宮を訪れた片岡仁左衛門=福岡・太宰府

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