福岡県町村会をめぐる贈収賄事件で逮捕・起訴された添田町長の山本文男被告が逮捕後、初めて町役場に登庁しました。
山本被告は、「町には何一つ迷惑をかけていない」として、町長を辞職する考えがないことを明らかにしました。
今週中に、町長の不信任案が臨時議会に提出されます。
添田町長の山本文男被告は、逮捕からおよそ1か月ぶりに公の場に姿を現しました。
町議会に対し、前の副知事・中島孝之被告に現金100万円を渡したとして、贈賄の罪で起訴された事件について説明しました。
「町村会が、中島前副知事に100万円の祝儀をやった。その副知事就任祝いと、高齢者医療制度に対して努力したから、それに対する謝礼として包んでいる。」
この発言に対し、議員からは町長としての責任を問う声が相次ぎました。
町民の意思に従うというものの、出直しの町長選挙については否定し、議会から辞職勧告を受けても従うつもりはないとしています。
山本被告は、町長を自ら辞職する考えがないことを強調しました。
この後の記者会見では、今回の事件について次のように述べました。
Q被害者は誰だと思います?
「私」
添田町では、山本被告の町長続投を求めて署名活動する住民もいます。
今月4日に臨時議会が開かれ、町長の不信任案について話し合われますが、4分の3の賛成を集めて成立するかどうかは微妙な情勢です。
山本被告の町長の任期は、来年1月までです。