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官官汚職

私ら3人被害者・人に言われ辞めはせぬ

2010年03月02日

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 ■添田町長の会見やりとり

 県後期高齢者医療制度を巡る贈収賄事件で逮捕された後、初めて公の場に姿を見せた県町村会長で添田町長の山本文男被告(84)=贈賄罪で起訴。1日の記者会見では事件について、前副知事(68)=収賄罪で起訴=に副知事3期目の就任祝いと、同制度で町村側が市側より有利になるよう努めてくれた謝礼として100万円渡したと説明した。自身の進退については「町民が『もう、いいぞ』と言うまで続ける」と続投への意欲をにじませた。会見での主なやり取りは次の通り。

 ――県町村会の会長職を辞めるつもりはないのか
 町村会幹部の意向に従う。私の意見はありません。

 ――町長職は
 町民の皆さんが決める。みんなが『もう、いいぞ』と言ってくれるまで(続ける)。

 ――この日の町議会全員協議会では、町民には何ら迷惑をかけていないと言ったが
 添田町に対して悪いことをした覚えはない。町民に対しては、心配してくださって感謝している。

  ――いったん辞めて選挙で町民の信を問うつもりは
 ありません。

 ――添田町には自分が必要だという自負があるのか
 40年、いろんなことをやってきた。それが、みんな悪い方向に行ったのなら私は何も言わないが、自分では精いっぱい頑張って町の振興のために努力してきた。

 ――今回の事件の被害者は誰だと思うか
 私でしょうね。(逮捕・起訴された)3人とも皆、被害者ではないか。

 ――(税金を裏金作りや贈収賄に利用された)県民が被害者だという考えはないか
 県民……わかりません。

 ――町議会で辞職勧告決議案が可決されたら
 人から言われて辞めるということはしません。自分で判断します。

 ――辞職勧告決議も町民の意見の一つではないのか
 私は、そうはとらえません。そこまでしてもらわなくてもいいんです、私は。子どもじゃないんですから。

 ――悪いことしたという意識はないのか
 そりゃ、ありますよ。だから怒られてるんじゃないですか。

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