薬局には、数百種類の医薬品が並んでいます。毎日様々な症状を抱えたお客様が来店し、いくつもの医薬品が売れます。実はその売れ具合に、天気が大きく影響しているのです! 空気の圧力の変化は基本的に温度変化によってもたらされます。気温が高くなると空気が軽くなり、低温になれば空気は重くなります。人間ひとりに対して約16tもの圧力がかかっているため、このような天気や気圧の変化は体に影響を与えます。これを「生気象学」といいます。梅雨の時期は低気圧に加えて高湿度なので、頭痛や関節痛を訴えるお客様が増えますし、秋から冬は気温が極端に下がるので、喘息の発作が起きやすい。雪の次の日は湿布が多く売れます。まあ、これは転倒する人が多いためなのですが(笑)。天気と健康、そして薬の関係は、実に面白いんですよ。
お客様の健康状態を把握した上でのアドバイスがこれからは求められています |
ズラリと並んだ一般用医薬品の中から、お客様に最適なものを選ぶためには? 実践を通して習得します
講義で薬の知識を学ぶだけではありません。本物のドラッグストアをそのまま再現した実習室があり、そこで実際に現場をイメージしながら授業をします。例えば「眠くならない風邪薬がほしい」というお客様におすすめするのは、どんな成分が入ったものか? ライススタイルをお伺いしながら最適な医薬品を販売する方法を学びます。また、一般用医薬品に加えて、漢方の知識や一般用のサプリメントなども学べるカリキュラムも強味。持田先生は、大手チェーン店で身に付けた接客のノウハウや、天気と体の関係なども授業内で教えてくれます。
女性の方、高齢の方など、お客さまのタイプと様々なケースを想定。実際に接することをイメージします |