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亀田兄弟の強力サポーターが逮捕! "ライセンスなき実力者"にJBCの対応は......
ボクシングの亀田3兄弟を強力にサポートしていた、勝又ジムの実質経営者が逮捕され、業界に激震が走っている。
2月末、警視庁荻窪署に逮捕されたのは、勝又ジム会長・勝又行雄氏の長男で、実質的に同ジムを仕切っていた勝又洋容疑者。昨年6月に、杉並区内の路上で口論となった50代の男性を押し倒し、馬乗りになって殴打、顔面などに打撲を負わせたとして、傷害罪での逮捕だという。
勝又容疑者は、不祥事によってセコンドライセンス停止中の亀田家父・亀田史郎氏の復帰嘆願運動で主導的な役割を果たし、また亀田兄弟に批判的な記事を掲載した記者や媒体に対して強硬な抗議活動を行うなど、亀田ジムを強力にサポートしてきた人物。勝又ジムのホームページにも、"アンチ亀田"に対する痛烈な批判を込めた「声明文」を掲載し、その文末を「亀田3兄弟に光あれ!」と締めくくるなど、"亀田派"を明確に打ち出している。
「勝又と亀田の、あの密着ぶりは異様ですよ」と語るのは、とあるボクシング関係者だ。
「亀田陣営が協栄ジムから飛び出して亀田ジムを設立した当時、業界からは"総スカン"の状態でした。そのときに亀田ジムに手を貸したのが勝又さんですよ。三男・和毅を勝又ジム主催の興行に出場させたり、興行を共催したり。亀田ジムがプロモーターライセンスを獲得できたのは勝又さんの協力があったからこそです」
また、2月に行われた亀田大毅vsデンカオセーンの世界タイトルマッチでも、契約トラブルでJBC(日本ボクシングコミッション)の承認が得られない時期に、「亀田ジムの五十嵐会長を伴ってJBCに乗り込み、結果、試合を強行させてしまいました」(同)という豪腕ぶりだった。
勝又容疑者はプロモーターライセンスを所持しておらず、「JBCに自身のライセンスを認めるよう働きかけていた」(JBC関係者)ともいう。
今回の逮捕を受けて、業界関係者やファンの間では「JBCは勝又容疑者を処分すべき」という声が挙がっている。だが、勝又容疑者が現状、ライセンスを持たない"影の実力者"であることからか、JBCの公式見解は聞こえてこない。
それどころか、JBCと勝又氏に"特別な関係"があるのではないか、という声も聞こえてきた。
「最近の勝又ジムの興行では、なぜかそのパンフレットにJBC安河内剛事務局長の推奨文が署名入りで載っているんです。他のジムの興行で安河内さんがそんなことをしているのは見たことがないですよ」(中堅ジム会長)
もし、JBCが実質的なジムの責任者から何らかの働きかけや要求を受け、それに便宜を図りながら、こうした事態に何の処分もできないとすれば、それは業界の管理、運営システムに"抜け穴"があるといえるだろう。
最近のJBCには、「何であんなに亀田にだけ甘いんだ」(前出会長)との批判もある。亀田ジムの有力サポーターの逮捕に、JBCはどんな対応するのか。結果によっては、亀田兄弟にも大きな影響があるはずなのだが......。
(文=原田翔)
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