1日午前6時ごろ、福岡市博多区上川端町の博多川端商店街の一角から出火、飲食店や衣料品店など6棟9店舗計約1000平方メートルを全焼した。いずれも開店前で、けが人はなかった。県警博多署と市消防局は目撃情報などから、南側の衣料品店が火元とみて原因を調べている。
同署や上川端商店街振興組合によると、焼けた建物はすべて木造で、大半が築30年以上と古かったため、火の回りが早かった。他に2棟2店が放水で損傷した。水損を含む被災家屋のうち2棟が住宅を兼ねており、4人が住んでいた。
商店街は博多川をはさんで歓楽街・中洲の対岸にあり、通りをはさんで南側にはキャナルシティ博多、北側には劇場の博多座などがある。博多の総鎮守「櫛田神社」の門前町として戦前から栄え、博多祇園山笠では飾り山を出すことでも知られる。博多商人発祥の地ともされ、休日には約2万5000人が訪れる。【近松仁太郎、夫彰子】
毎日新聞 2010年3月1日 10時22分(最終更新 3月1日 20時37分)