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温泉に川の水を混ぜた疑い 大阪府、施設に立ち入り検査

2010年3月1日14時40分

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写真:貯水槽などの状況を確認する大阪府の職員ら=大阪府岸和田市の温泉施設「牛滝温泉いよやかの郷」貯水槽などの状況を確認する大阪府の職員ら=大阪府岸和田市の温泉施設「牛滝温泉いよやかの郷」

 大阪府岸和田市が開設し、民間が運営する同市大沢町の温泉施設「牛滝(うしたき)温泉いよやかの郷(さと)」で井戸水の代わりに川からくみ上げた水を温泉水に混ぜていた問題で、府は1日、温泉法違反などの疑いがあるとして施設に立ち入り検査に入った。

 府環境衛生課と岸和田保健所の担当者6人が浴室や貯水槽などを調べ、指定管理者として施設を運営するKPGエコロジックリゾート岸和田の従業員らから聴取した。

 岸和田市などによると、この施設は天然温泉水と井戸水を混ぜて使っていると掲示しているが、井戸水をくみ上げるポンプの調子が悪くなったため、昨年11〜12月、近くの川の水を使っていた。1999年6月〜2000年2月も、ポンプ故障で温泉水が不足し、塩分を含んだ泉質を偽装するため、水道水に塩を混ぜて入れていたという。

 温泉法では、温泉成分の掲示が義務づけられているが、この施設では川の水や塩を使っていると掲示していなかったため、府などは偽装表示にあたる可能性があるとみている。また、使った川の水が安全かどうかの検査もしていなかったという。

 この施設には年間約20万人が訪れており、利用者は入浴料700円のほか、入湯税50円を徴収されている。

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