本屋で「世界が指摘する岡田ジャパンの決定的戦術ミス」(宮崎隆司著・コスミック社)
という本を見つけて、買いました。
戦術に関して豊富な知識と実戦経験を持つイタリア人監督が、VSウズベキスタン戦や、VSオーストラリア戦、
VSオランダ戦、VSガーナ戦など、岡田ジャパンの試合を見て、
このプレイは、誰が、どういうミスをしており、どうすればよかったのかを
具体的に守備のセオリーに沿って指摘し、わかりやすく解説しています。
もちろん、日本代表に敬意を払いつつ。
ホームでのウズベキスタン戦の失点場面には、合計7つのミスが立て続けに起こっていたのを、
ひとつずつ全部指摘しちゃうんだよ・・・すげ〜!
この本を読んでから、得点シーンをスローで再生したら、
あっ、このシーンでは、ここにポジションをとらないから駄目なんだ、
とちょっとだけわかるようになりました。
東アジア選手権の日本ー韓国戦の韓国の3点目のシーンです。
後半25分,韓国の左サイドで,15番のキム・ゴギョンにボールがわたりドリブル開始。
日本の稲本と内田2人が15番につめます。
15番は,2人に囲まれながら,フリーの韓国の11番に折り返し,
11番は,ワンタッチで15番にまた、折り返し,
15番はゴール前の7番キム・ジェソンにパス。
7番は,ゴール前で,ボールを持ち直す余裕があり,2タッチでシュート!ゴール!
11番はフリーでボールを受けたのですが,その時,日本の12番岩政は,棒立ちでした。
ディアゴナーレといって,内田の斜め後ろにポジションを取るという守備のセオリーを守り,
スペースを消しておけば,結果として,15番と11番のパスコースを切ることもできたのに。
それも、そこに立っているだけでよかったんですよ!
11番のワンタッチパスで,内田,岩政,中澤3人が置き去りにされ,
あとには,ゴール前で韓国の15番,7番と,長友という1−2の状況になって,
ゴールネットを揺らされてしまいました・・・
置き去りにされた3人は,同時に3人手を挙げて,オフサイドのアピールをしてましたが,
内田は、11番がパスを出した瞬間、オフサイドの位置にいました・・・
岡田監督の指導力のなさが、この本でよくわかりました。
試合を重ねても、同じ初歩的な守備のセオリーのミスを何回も繰り返しているからです。
場面によっては、イタリアの監督に
「私の経験上、プロのレベルでこのようなシーンを見たことがない」と言われています・・・
ま、選手たちに、この守備のセオリーが身についていないまま、日本代表まできた、
ということもありますが・・・
イタリアでは、この守備のセオリーをU−12で教えられるとも・・・
でも、岡田監督の年俸は1億円以上なのだから、その年俸に見合った仕事をしないと・・・
そういう守備のセオリーを知らずに、「目標はワールドカップのベスト4で、世界を驚かす」ことって・・・
セオリーを知らないのに、その目標を公言してしまうということに、世界は驚いてしまうよ・・・
セオリーをふまえて、それを打ち破る方法論を持った上でないと・・・
このままじゃ、間違いなくグループリーグで3連敗するわ・・・悲しい・・・
|