2010年3月1日 19時40分更新
廃止の届け出が出された岡山県玉野市と高松市を結ぶフェリー航路の存続を図ろうと県が設置した調整会議の初会合が1日県庁で開かれ、関係する自治体との協力関係を深めて航路維持に向けて共同で支援策を作ることを検討することになりました。
玉野市と高松市を結ぶフェリー航路は、競合する瀬戸大橋の割引きで利用客が激減したことなどから運航するフェリー会社2社が今月26日で航路を廃止することを国に届け出ています。
これを受けて県は1日、航路の存続を図る調整会議の初会合を開き、古矢博通副知事や交通や港湾、観光や雇用などの担当者13人で今後の対応を検討しました。
議事は非公開で進められ、このなかで航路の廃止による住民生活への影響をフェリーの利用目的や物流などの観点で調査したうえで、関係する香川県や玉野市、高松市との協力関係を深めて今後、航路維持に向けた支援策を共同で作ることを検討することになりました。
この問題では国や自治体で今後の対応策を話し合う協議会の第1回会合が先月26日開かれましたが、国が示した今後の対応の案に自治体側が反発を示すなど対立が表面化しています。
このため、県では、今月6日開かれる第2回目の協議会では国側の新たな提案を見た上で航路維持へ向けて自治体側の意向を国に示したいとしています。