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幹部逮捕の北教組 組織ぐるみ選挙「何ら悪くない」 スト決行、大量処分、巨額のカネ…。 (03/01 17:04、03/01 17:05 更新)

 昨年8月の衆院選をめぐり民主党・小林千代美氏陣営=道5区=に1600万円を資金提供したとされる北海道教職員組合(北教組)。日本教職員組合(日教組)の加盟団体の中でも高い組織率を誇るなど、活発な組合活動で知られる。

 道教委によると、2009年10月1日現在の北教組の組合員数は約1万9千人で、加入率は34・2%。減少傾向にあるとはいえ、日教組の27・1%を上回る。

 「日教組加盟団体の中でも急進的。組織率はかつてほどではないが、今も強い力を持っている」と語るのは、道内の教育関係者。実際、08年1月には「査定昇給制度」の導入に反対し、24年ぶりのストライキを決行、参加した組合員の教職員約1万2千人が懲戒処分を受けた。

 1991年には管理強化になるとして「主任制度」に反発。組合員に支給された主任手当18億円分の札束を道教委に持ち込み、机の上に積み上げて「返還します」と言い残し、引き揚げる行動にも出た。

 道教委は78年7月〜07年12月、同手当として約107億円を支出。北教組はこの間、各支部を通じて55億円を組合員から徴収し、道教委に返上してきた。道教委はそのまま北教組に返送したが「55億円が現在どういう状態にあるのかは分からない」(道教委)。

 北教組は昨年の小林氏の選挙運動で、幹部を送り込むなど組織戦を展開。元幹部の50代男性は「教職員とはいえ労働組合が選挙にかかわることは、政治闘争の一種だ。なんら悪いことはない」と言い切った。

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