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日本 戦争 NA_テーマ2
世界のメディアが注目する「慰安婦問題」
2007/04/18


日本語 英語通訳で配信


「日本の戦争責任資料センター」の記者会見(日本外国特派員協会。
(撮影:編集部)




アジア各国や欧米の記者、研究者で溢れた。(撮影:筆者)



記者会見後も質問攻めに遭う「資料センター」の吉見義明代表(画面右・白髪の男性)。(撮影:筆者)



日本の戦争責任資料センター 研究事務局長林博史(関東学院大学教授)氏。
(撮影:編集部)




女たちの戦争と平和資料館館長。
 西野瑠美子氏。(撮影:編集部)




吉見義明氏(中央大学教授)。
(撮影:編集部)




 安倍晋三首相の初訪米を間近に控えた17日、「日本の戦争責任資料センター」が日本外国特派員協会(東京・有楽町)で従軍慰安婦問題に関する記者会見を開いた。

 安倍首相は今月26日と27日の両日、就任後初の訪米に出ることが固まっている。だが米下院では慰安婦問題について「日本政府に謝罪を求める決議案」が提出されており、首相のノド元に刺さった小骨となっている。

 安倍首相「狭義の強制性はなかった」と発言し、国内外の批判を浴びると今度は「河野談話を継承する」と言い繕う。“Double Tongue・二枚舌”の持ち主として欧米で批判を浴びている。英字紙では“Abe Double Tongue”の見出しが踊る。

 「資料センター」の吉見義明代表は「日本軍が慰安所を作り維持拡大していった。軍は手足として業者を使っていた。慰安所自体が性の奴隷制度」と基本認識を述べたうえで、以下のような調査結果を明らかにした。

▽軍・官憲による暴力的拉致、安倍首相のいう狭義の強制はあった。中国山西省の裁判で詳細に立証されている。日本の裁判所も暴力による強制があったと認めている。

▽「軍・官憲による拉致だった」とするフィリピン女性の証言がある。


 「資料センター」の林博史・研究事務局長は次のように述べた。

▽1994年に出されたオランダ政府報告書によると、65人の女性が強制的に慰安婦にされた。

▽慰安所の経営者が靖国神社に合祀されたことがわかった。

――以上「資料センター」の説明(要点のみ抜粋)


イデオロギーより真相に迫る外国人記者

 17日の記者会見は筆者がこれまで出席したなかで、最も熱気を帯びたものだった。アジア各国や欧米の記者、研究者で溢れ、立ち見も出るほどだった。ゆうに100人を超えた。

Q:(発見した文献の)オリジナルは英語か? 〜AFP通信〜
A:英語だ。

Q:東京裁判で慰安婦とされていた女性が、実は中国の諜報員だったとも言われている。それについての調査はあったか? 〜ATN・仏テレビ局〜
A:ない。
 
Q:文書を発見したのはいつか?〜AP通信〜
A:去年。慰安婦問題についての証拠資料は敗戦にあたって破棄された。朝鮮総督府、台湾総統府のはほとんどなくなっている。これを探し出す必要がある。

 海外記者はいつにも増して真相に迫ろうとしていた。「従軍慰安婦問題」をめぐっては、日本のメディアはややもすればイデオロギーを優先させがちだ。だが海外記者は、事件取材のような質問の仕方だった。

 ブラジルから訪れたというTVクルーに聞いた。
 
 「ブラジルでは従軍慰安婦問題を知っている人はそんなに多くない。ただ日本政府が関与していたとされることが『ニュース』なので取材している。次は(慰安婦問題で)韓国に行く。アジアの問題だ」。

(田中龍作)


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[26938] おや?
名前:上田次郎
日時:2007/04/18 22:05
兵隊さんが拉致してた

ってネタはどこへいったんだ?