太平洋沿岸全域で1〜3メートルの津波予想 気象庁、沿岸地域に住む人に避難呼びかけ
南米チリで27日に起きた大地震で、気象庁は、日本の太平洋沿岸全域で1〜3メートルの津波が予想されるとして、青森県から宮城県の沿岸に「大津波警報」を、それ以外の太平洋沿岸などに「津波警報」を出して、注意を呼びかけている。
気象庁によると、ちょうど津波が到達すると予想される時間は、大潮の時期の満潮と重なる地域が多く、津波の影響がさらに大きくなる可能性もあるとして、十分に注意するよう呼びかけている。
気象庁は、会見で「1メートルから、高いところで3メートルと、かなり大きな津波が予想されています」と述べた。
気象庁によると、津波は最初に到達する波だけでなく、その後もさらに大きい津波が続く可能性があり、到達した津波が陸上を駆け上がる場合は、予想される津波の高さの2〜4倍になることもあるという。
2メートルの高さの津波だと、沿岸の木造家屋は全壊する可能性があるという。
気象庁は、沿岸地域に住む人は、到達時刻までに余裕をもって高台などに避難し、絶対に海岸には近づかないよう、警戒を呼びかけている。
また、河川の周辺でも海から津波が上がってくるおそれがあるため、十分に注意するよう呼びかけている。
気象庁は、津波の到達後も、しばらくの間は警報を解除しない方針だという。
(02/28 11:57)