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【政治】

民主、党への不信拡大を懸念 参院選に危機感も

2010年3月1日 19時48分

 民主党は1日、鳩山由紀夫首相や小沢一郎幹事長の政治資金問題に続く、小林千代美衆院議員陣営への不正資金提供事件で、同党に対する不信が拡大しかねないと懸念を深めている。

 党内には「首相や幹事長の事例と違い、一般議員の問題だ。そんなに大ごとにはならないだろう」と期待する向きもあるが、党幹部の一人は「どこまで根が深い問題か、様子を見なければならない」と指摘。野党側が国会での追及を強めることを見越し「参院選で『政治とカネ』を争点にしたくない」と危機感をあらわにした。

 北海道連代表の三井弁雄国対委員長代理は「事実関係が分からないのでコメントしようがない」としながらも「お騒がせしているが、参院選はしっかり戦う。反省も含め頑張っていく」と述べ、事件の影響を最小限に抑えたい意向を示した。

 日教組出身の輿石東幹事長代行は事件の受け止めを記者団に聞かれたが「そんなことコメントする必要はない」と拒否した。

 社民党の阿部知子政審会長は「小林氏には説明責任がある」と強調し、企業・団体献金の全面禁止を強く働き掛ける考えを重ねて示した。

(共同)
 

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