親子共演を果たした甲斐よしひろと甲斐名都=都内
3人組ロックバンド・甲斐バンドが27日、東京厚生年金会館で35周年ツアー「NEVER END」の東京公演を行い、ボーカルの甲斐よしひろ(56)と次女で歌手の甲斐名都(26)が初の父娘共演を果たした。
「…もう1回やります」‐。百戦錬磨のよしひろが珍しく「ラン・フリー」の歌詞をド忘れ。名都に肩をポンポンとたたかれ、歌い直した。
名都は06年デビュー。これまでは互いにアーティストとしてのスタンスを尊重し、あえて共演しなかった。だが、今回、35周年ツアーの締めくくりとしてついに同じステージに立った。
父・よしひろは、名都に「なんか無口だね。見たことない感じ」と驚かれるほどの緊張ぶり。だが父のハスキーボイスと、娘のハイトーンボイスは親子らしく見事にマッチ。「ラン‐」「恋のバカンス」の2曲を熱唱した。
この日のライブでは“娘参観”にテレながらも父として、アーティストとして、2千人を前に「安奈」など25曲を披露。デビュー前の活動拠点だった福岡・博多の老舗ライブハウス「昭和」で4月10、11日に公演をすることも発表した。