(CNN) アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで1月20日に暗殺されたイスラム原理主義組織ハマスの軍事部門創設者、マフムード・マブーフ氏の毒物検査結果が2月28日公表され、同氏が筋弛緩剤サクシニルコリンを注射され、その後窒息死させられていたことが分かった。
サクシニルコリンは手術の際に麻酔薬として使用される薬品。マブーフ氏は窒息させられている最中に抵抗したとみられている。事件現場では同氏のベッドのそばに薬が放置されていたが、同氏の死と無関係であることが検査で確認された。当局はDNAを採取しており、捜査で重視する方針という。
ドバイ警察関係者はこの日、犯行にイスラエルの対外特務機関モサドが関与していたとの確信をあらためて表明し、「(モサドは)恥を知る必要がある」などと非難した。一方イスラエルのリーベルマン外相は17日、同国が事件に関与していると「考える理由はない」と発言。またイスラエルのバラク国防相はCNNの単独取材で、事件に関するコメントを避ける姿勢を表明した。