張り切ってるのは本人だけ　たそがれの中川秀直

　最後の悪あがき？――精力的に勉強会を開催したり、出席している自民党の中川秀直元幹事長に、冷ややかな見方が広がっている。

　２４日は、講師に竹中平蔵元総務相を招き、郵政民営化見直しに反対する勉強会を開いた。菅義偉元総務相や塩崎恭久元官房長官など総勢３０人が出席したというが、その３分の２は衆院選で落選した前議員だった。

「町村派の伊藤公介氏や亀岡偉民氏に小泉チルドレンだった前議員ばかり。中川さんが必死で集めたんでしょう。地方から出てこなければならない人には、交通費も出してあげたらしい」（自民党関係者）

　中川は、１７日にあった舛添要一前厚労相らが呼びかけた「経済戦略研究会」にも顔を出した。舛添ら発起人６人が自民党所属の全議員に声を掛けたというが、勉強会では、「なんで秀直さんがいるの？」という空気だったという。

「中川さんは後見人に森元首相がいたからこそ、幹事長にもなれたし、権力を誇示できたのです。それを自分の力だと勘違いした。昨年の『麻生降ろし』で森さんと決裂した今、もう誰も本気で付いてはいきませんよ」（前出の自民党関係者）

　以前、中川ベッタリだった佐藤ゆかりは、２４日の勉強会には姿を見せなかった。参院選比例区の公認がもらえたから、用ナシと思われたか。トホホ……。

（日刊ゲンダイ2010年2月26日掲載）