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JR線軒並み運休 県道は通行止め チリ大地震津波

 宮城県内は28日、沿岸部を中心に列車の運休や道路の通行止めが相次ぎ、終日交通機関が乱れた。

 JR在来線は、東北線仙台―小牛田間、常磐線原ノ町―仙台間、仙石線東塩釜―石巻間、石巻線石巻―女川間、気仙沼線小牛田―気仙沼間などで、正午前後から終日運転を見合わせた。この影響で上下計251本が運休し、約3万3800人の足が乱れた。

 JR仙台駅では午前11時半ごろから運休を告げるアナウンスが流れ、駅員に運行状況を尋ねる利用客の姿が見られた。知人の結婚式で松島町に向かう途中だった仙台市青葉区の会社員石黒朗さん(33)は「列車も道路も止まっているので交通手段がない。どうやって行けばいいのか分からない」と困惑していた。

 仙台空港アクセス線は午後1時に運休となったが、名取ー美田園間は午後5時半に運転を再開した。

 東北地方整備局によると、国道45号は気仙沼市、東松島市、多賀城市など4区間の約55キロで一時通行止め。県の管理道路は、南三陸町の国道398号や気仙沼市の284号、石巻市の県道北上河北線など32路線の一部区間が一時通行止めになった。

 仙台東部道路は午後0時半から7時間40分にわたり、仙台港北インターチェンジ(IC)を閉鎖した。

 仙台空港では、大阪発仙台行きのアイベックスエアラインズ3051便と、折り返し便の3054便が離着陸時の安全を考慮して欠航した。

 気仙沼市と離島・大島を結ぶ大島汽船は航路上に養殖用いかだなどが散乱しているため旅客船とフェリー計28便を欠航。塩釜市の観光桟橋と浦戸諸島を結ぶ塩釜市営汽船は8便が欠航した。

 女川町の江島など離島を結ぶ定期船シーパル女川汽船の待合所も浸水し、電気系統がすべてショートするなどの被害に遭った。


2010年03月01日月曜日

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