フジテレビが満を持してスタートさせる本格派大型情報番組に、関西のエースキャスターを“ヘッドハンティング”した。硬派な政治ネタから芸能ネタまで、本音を交えた絶妙トークで主婦層をとりこにした宮根だ。
司会を務める大阪・読売テレビ制作の日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月〜金曜後1・55)が2008年4月から全国ネットになって以来、親しみやすい関西弁の語り口は、庶民目線でわかりやすいと首都圏でも大評判に。
昨年末、関西ローカルのABCテレビ「おはよう朝日です」(月〜金曜前6・45)を今月いっぱいで降板することを発表。それを受けて、争奪戦の末、フジで東京初進出が決まった。
宮根は月曜から金曜まで大阪で「−ミヤネ屋」をこなしたあと、毎週末上京。日曜夜に「Mr.サンデー」に登板し、翌月曜朝に大阪へ再び帰って「−ミヤネ屋」と、全盛期のみのもんた(65)も真っ青な超ハードスケジュールに挑む。
コンビを組む滝川は、昨年9月にフジ系「ニュースJAPAN」(月〜木曜後11・30、金曜後11・58)のキャスターを卒業後、CM出演するなど活動の幅を広げてきた。今度は半年ぶりのレギュラーとなる「Mr.サンデー」でその成果を出す。
内ヶ崎秀行チーフプロデューサーは「宮根さんは知らないふりをしてホンネをうまく引き出す才人。飾らない人柄で自然体な滝川さんと、必ずやいいコンビネーションが生まれると確信しております」と期待を寄せる。
お昼の顔に日曜の顔が加わる宮根は「(滝川のトレードマークの)斜め45度以外の顔は見慣れていないので、しっかり見つめ合っていこうと思います。彼女のグローバルな雰囲気に早く“慣れて”みたい」と茶目っ気たっぷりにコメント。
滝川も「宮根さんという未知の要素が加わり、いい意味でドキドキしております(笑)。元気な番組をめざしていきたい」と気合が入る。
主婦の心をわしづかみにする宮根と、おじ様族から絶大な人気を誇る滝クリ。まったくタイプの違う2人の化学反応で「日曜の夜に大人がゆったり楽しめる番組」(内ヶ崎CP)をめざす。