神には愛されてはいないよ。 大竹伸朗「【勿忘草】聖夜の奇跡」

2007/12/24 11:50

 

 新聞記者に教養など期待すべくも無い。まして、それがキリスト教がからまぬ外国のことなら。それに数学が関係するならば。

 西洋には「神々の愛(め)でし人は夭折す」という言葉がある。神々がその才を愛でるような人は早く天に引き上げられてしまう、即ち、夭折してしまうという言葉だ。
 神々が何故才能がある人を天に呼び寄せるのか? 神々が嫉妬するからだという説がある。この言葉は古代ギリシャのメナンドロスの言葉。「神々」は人間臭く嫉妬もする神を指すので、あるいはそうなのかもしれない。ああ、そうだった、キリスト教の神も嫉妬する神だった。

 「神々の愛でし人」という本がある。数学者で群論を作ったエバリスト・ガロアの伝記だ。ガロアは数学の天才であった。が、「グランゼコール」の一つである理工の超エリート校「エコール ポリテクニーク」を受験するが失敗、仕方なく高等師範学校に入学する。そこで若いガロアは革命運動に加わり、女を巡る決闘で、命を落とす。決闘の前夜に書いていた論文には「時間が足りない」と走り書きがあった。偉業、挫折、革命、恋、陰謀、決闘と死という劇的な生涯を送った。ガロアの死の原因となった決闘はガロアを亡き者にする当局の陰謀と言う説がある。

 ガロアが創始した群論はその後パターンを研究する学問として素粒子物理学になどにも応用されている。(と書いても記者にはちんぷんかんぷんだろうが)。

 大竹伸朗は芸大に落ち、ムサビに入った。が、ガロアと似ているのはここまで。
 大竹は52歳の現在にいたるまで長命だ。20で死んだガロアの2.6倍も生きている。没後170年以上たっても評価が高いガロアの業績を目指し、ファンを喜ばすよう精進してください。

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