IMF筆頭副専務理事、韓国の財政健全性を高く評価
リプスキー氏は、韓国の債務残高の対国内総生産(GDP)比は国際基準でみると非常に良好だとし、韓国は政府負債が少なかったため財政拡大ができ、危機に迅速に対応することが可能だったと説明した。昨年、韓国の債務残高は対GDP比35.6%だった。
インタビューに答えるリプスキー筆頭副専務理事=26日、ソウル(聯合ニュース) |
特に、主要先進国の場合、債務残高の対GDP比は2007年の70%程度から2014年には110%程度へと、短期間での債務急増が予想されると指摘し、こうしたことからも、2013〜2014年に均衡財政を回復しようとする韓国は非常に安定した位置にあると評価した。
韓国の出口戦略に関連しては、財政政策面ですでに進めた景気浮揚的措置からやや後退したとし、通貨政策面でも次第に正常化を図ることが好ましいと述べ、金利引き上げを考慮する時期がきたことを示唆した。
韓国経済見通しについては、IMFが昨年12月に予想した通り、ことし4.5%の成長見通しをまだ維持していると明らかにした。IMFは、ことしの世界経済成長率見通しに対してはことし1月末に、従前の3.1%から3.9%に上方修正している。