(下)安房/成章全選手地元出身…安房初の甲子園に備え、守備練習に励む安房ナイン
房総半島の南端に近い千葉県館山市。冬でも菜の花が咲く温暖な街で、21世紀枠で選ばれた安房ナインは希望の星だ。「この地域から出場でき、感謝している」と岩沢寿和主将(2年)。高校野球の強豪がそろう千葉にあって、安房の初出場は歴史的な意味を持つ。 習志野、銚子商など過去の出場校は、県北部が多かった。農漁村部が多く、過疎化も進む県南部の学校は有力選手が流出、特に最南部である館山周辺の高校は甲子園に手が届かなかった。 この“南北格差”の流れを変えてきたのが安房だ。1996年にOBの早川貴英監督(43)が就任すると、99年秋の県大会で4強入り。昨夏の千葉大会で準決勝進出、昨秋の県大会では準優勝した。 県立校で全選手が地元出身。卒業生の約8割が大学・短大に進む進学校のため、練習は2、3時間程度でグラウンドも陸上部と共用だ。そんなハンデを克服すべく、部員は集中力を研ぎ澄まし、それが接戦での粘りにつながっている。「重要な試合で僕が驚くビッグプレーが飛び出す」と早川監督。大舞台で、サプライズが生まれるか。 打倒私学へ一丸…成章愛知県南部の渥美半島中央にある成章は、伝統校の底力で、36年ぶり2度目の選抜出場を成し遂げた。 愛知は98年春の豊田西を最後に、私学勢が甲子園出場を独占。成章も一昨年、昨年と2年連続で21世紀枠候補に推薦されたが落選した。エース小川泰弘(2年)は「どんな大会でも、強豪私学を2校倒さないと甲子園に行けないと言われていた」と振り返る。 昨秋の県大会。2回戦で享栄、準々決勝で愛産大三河と、甲子園出場経験のある私学2校を倒した実績が、1月の選抜選考委で高い評価を受け、21世紀枠での出場が決まった。糟谷(かすや)寛文監督(56)は「鍛えれば公立でも私学を倒すチームになれる」と話す。 江戸時代の藩校の歴史を受け継ぐ。野球部は明治39年(1906年)創部。安房同様、過疎が進む地域だが、野球部OBが、中学やクラブチームで軟式野球を指導している。そこで技術を磨いた選手たちが、「成章なら私学に勝てる」と集まってくる。地域に根差した伝統校の強みだ。(新田哲史、杉元雅彦) (2008年03月14日 読売新聞)
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