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厳重な警備態勢の中…500系「のぞみ」引退

大勢の鉄道ファンに見守られ、ラストランでJR博多駅に到着した500系新幹線「のぞみ」
大勢の鉄道ファンに見守られ、ラストランでJR博多駅に到着した500系新幹線「のぞみ」
Photo By 共同

 JR西日本が開発し、航空機のような独特な形が人気を集めた500系新幹線が、28日の運行を最後に「のぞみ」(東京―博多間)から引退した。ラストランの「のぞみ29号」は午後0時半、東京駅を出発。鉄道ファン約1500人が別れを惜しんだ。今後は山陽新幹線(新大阪―博多間)の「こだま」として運行する。

 午前5時半に東京駅の新幹線乗り場の出入り口が開くと、カメラを抱えたファンがホームで場所取りを始め、長野県松本市から来た会社員荒川義昭さん(39)は「小さいころに想像した未来の電車そのものでした。東京から消えるのは残念」と名残惜しそうな様子。

 「撮り鉄」と呼ばれる写真撮影目的のファンによる運行トラブルが続いているため、JR東海などは警備を強化。500系が止まる新横浜や名古屋だけでなく通過駅にも社員を配置した。

 東京駅のホームも混乱し、JR社員らが「危険です。下がって」と叫んだが、押されて転ぶ人も。9歳の息子を連れた埼玉県日高市の五十嵐芳明さん(41)は「危なくて写真より子どもが心配でした」と話していた。

 終点の博多駅には午後5時44分に到着。ホームで約850人のファンが待ち構えた。記念式典で、新大阪駅から10歳の孫と乗車した大阪府吹田市の会社経営の男性(79)らに、JR西日本幹部が花束や記念メダルを贈呈。車両は、ファンらの「ありがとう」という歓声と拍手を浴びながら静かにホームを後にした。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年02月28日 18:31 ]

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