■廃食油と洗剤について

自由の森の近くを流れる入間川
 現在、河川の汚染原因の75%が家庭から出る雑排水だと
言われています。流した水はやがて飲料水として私たちの所に
戻ってきます。
 流す水に責任を持ち、未来の子供達に美しい環境を残す為に
できることから始めませんか?

自森食堂では、食器洗いに「粉せっけん」を使用しています。

 せっけんの天然界面活性剤は、水をきれいにしている水中の
微生物を攻撃しません。加えて排水後の分解が早く、フェノールを
含んでいないので、分解途中で環境ホルモンを発生させません。
 一方、合成洗剤に含まれる合成界面活性剤、蛍光増白剤、
ゼオライト、キレート剤などは自然界で分解しにくく、水に溶け
にくい微粒子のため沈殿し、河川の底質汚泥の原因となります。

これらのせっけんは、「NPO法人せっけんの街」さんのご協力で、
なんと、食堂から出た廃食油から作られています。


食堂から出た廃食油が
せっけん工場へ運ばれ、
せっけんに生まれ変わります。


 通常、廃食油を10リットル処理する場合、処理剤の購入に約600円かかりますが、このリサイクルの
輪に参加することで二つの問題を一度に解決できます。循環型社会へ向けた取り組みです。


重曹洗剤を作る機械です。
 また、食器洗浄器に加える洗剤には「重曹電解液」を使用しています。

 重曹はふくらし粉や炭酸として食品としても知られている一方で、汚れ
落としに効果があるため、古くから掃除にも使われてきました。
 これは、「重曹」と「水」を電気分解して得られるイオン電解水です。
弱アルカリ性で優れた洗浄力と強力な消臭能力を持っています。

 界面活性剤が含まれていないため、残留の心配がなく、体に影響を
及ぼしません。そして、河川に排出された洗剤が自然に還るためには、
微生物によって無機質に分解されなければなりませんが、重曹自体、
成分が無機質で、そもそも分解する必要がないので、環境にも負荷を
かけません。まさに究極のエコ洗剤です。

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