美姫、ペア転向？「スケーターとして夢」

　バンクーバー五輪・フィギュアスケート女子で５位に終わった安藤美姫（２２）＝トヨタ自動車＝が、２６日の会見で「ペアをやってみたい」と仰天発言した。

　２度目の五輪を終えた安藤の口から、予想もしない言葉が飛び出した。今後やってみたいことを問われ「ペアをやってみたいんですよね。それはスケーターとして挑戦というか夢ですね」と、ニッコリ。また「あとはフリースタイルスキーの跳んでクルクル回るやつ。エアリアル？それです。なんかアクロバティックなやつがいいです」と、いきなり２つ“転向プラン”を披露し、周囲を驚かせた。

　ただ、あくまで当面はシングル１本で続けるつもりだ。２度目の五輪でもメダルに届かなかったが「フリーの演技後に初めて心からスケートをやっていてよかったと思えた」と、ほぼノーミスの演技に満足感は残った。ニコライ・モロゾフ・コーチ（３４）からは試合後「アイム・プラウド・オブ・ユー（誇りに思う）」と声を掛けられ、「ビックリした。常に教え子がメダルを獲っているプロのコーチだし、不安だったんですけど…。次（世界選手権）に頑張ろうと思った」と、モチベーションも上がった。今後は３月世界選手権に向け、すぐに米国で調整に入る予定となっている。

　４年後のソチに向けては「まだ分からない。でも強いていうなら、三度目の正直もいいかなと思います」と、前夜と同じ言葉で締めくくった。スケーターとして、一日一日を大切に過ごす先に、３度目の夢舞台は見えてくる。