バグダッド(CNN) イラクのスンニ派政党の「イラク国民対話」のサレハ・ムトラク代表は25日、同国で来月7日に実施される連邦議会選をボイコットするとの当初の方針を撤回、選挙に参加するとの立場を明らかにした。CNNに表明した。
方針撤回の理由の詳細には触れなかったが、イラク国民対話の支持者が選挙に参加出来ることを考慮したと述べた。
シーア派主導政府の「公正と責任(バース党排除)委員会」は先に、旧フセイン政権の与党勢力バース党とのつながりを理由に一部候補者に議会選での立候補資格の停止を通告、ムトラク氏も含まれていたことからイラク国民対話は選挙ボイコットを宣言していた。
ムトラク氏は1970年代後半までバース党党員だったことは認めているが、旧フセイン大統領の信奉者だったことは否定している。イラク国民対話は、一部候補者の立候補禁止についてシーア派が多数の隣国イランが関与しているとイラクのマリキ首相を非難していた。
ムトラク氏は今回、アラウィ元首相らと世俗的会派「イラク国民運動」を結成、マリキ首相率いる有力会派「法治国家連合」への対抗軸を結成している。