2010年2月27日 20時29分更新
江戸時代に建てられた備前市の閑谷学校を世界遺産に登録する機運を盛り上げようと、備前市で27日、世界遺産について学ぶ講座が開かれました。
備前市にある国の特別史跡、閑谷学校は、江戸時代に岡山藩が庶民教育のための学問所として建てたもので、市では世界遺産への登録を目指して、今年4月には市役所に新たに登録推進室を設置することが決まっています。
27日の講座は、多くの人たちに世界遺産についての知識を深めてもらおうと、市の教育委員会などが主催して開いたもので、会場の市民センターには地元の人たちなど30人余りが参加しました。
講師は、東京にあるNPO法人「世界遺産アカデミー」の藤田穂高さんがつとめはじめにパルテノン神殿や、ローマ帝国時代のコロッセウムなど、ギリシャやイタリアの世界遺産を紹介しました。
藤田さんは閑谷学校では屋根に地元の特産品の備前焼の瓦を使用していることを指摘したうえで「郷土の伝統を伝えようというこうした地元の情熱こそ、世界遺産の登録へ向けて広くアピールするポイントだと思います」と話していました。