ひっそりと静まりかえる二所ノ関部屋=東京・墨田区
26日午前10時ごろ、大阪府茨木市別院町3の31にある東本願寺茨木別院の境内に設けられたプレハブ内で、大相撲二所ノ関部屋のマネジャー猪口嘉幸さん(51)=東京都墨田区=が、首をつった状態で死亡しているのが見つかった。
茨木署によると、天井のパイプにひものようなものが掛けられ、目立った外傷はなかった。自殺とみて詳しい動機を調べている。遺書などは見つかっていない。
猪口さんは大阪で3月14日に初日を迎える春場所に向け、2月22日から力士ら6人と寺院を訪れ、けいこ場として使うプレハブの中に土俵を作るなどの準備をしていた。力士の1人は「昨日見たときは特に変わった様子はなかったのに」と戸惑った様子で話した。
猪口さんは福岡県出身の元力士(二丈岳=最高位は三段目)で、同期に元大関の松ケ根親方(若嶋津)、陸奥親方(霧島)らがいる。
二所ノ関親方(元関脇金剛)は先日の協会理事選挙で理事に再選したばかり。
(2010年2月28日)