◆　銃刀法違反の疑い　◆

　球界に激震−。沖縄県警豊見城署は２６日、那覇空港で実弾を所持したとして、銃刀法違反の疑いで中日のマキシモ・ネルソン容疑者（２７＝ドミニカ共和国）を逮捕した。逮捕容疑は２６日、那覇空港のターミナルで手荷物の中に実弾を所持した疑い。

◆　手荷物から１発　◆

　前代未聞だ。ネルソン容疑者が銃刀法違反の疑いで逮捕された。現在は沖縄県豊見城署で取り調べを受けている。

　２月１日から沖縄県北谷町で行われた春季キャンプに参加。キャンプは２５日に打ち上げられ、ネルソン容疑者がほかの選手や球団関係者と、帰名するため那覇空港から中部国際空港に向かう飛行機に搭乗する直前に事件は起きた。搭乗検査で機内に持ち込む手荷物から実弾１発が見つかり、その場で拘束された。

　豊見城署によるとネルソン容疑者は「（ドミニカ共和国から来日する際に）かばんに入っていた実弾を取り出すのを忘れた」という趣旨の供述をしており、容疑を認めている。

　中日の西脇紀人球団代表（５９）は本紙の取材に「言葉の問題もあり、本人と直接連絡が取れていないが、実弾が出てきたことは許されない。球団として責任の重さを痛感している。ことがことだけに、警察の捜査が進み事実関係がはっきりしたら、なにがしかの対応をしたい」と話した。きょう２７日にも球団関係者が沖縄入りし、今後の対応を決める方針だ。

　チームがオープン戦本拠地開幕戦を迎えるきょう２７日、名古屋市内にあるネルソン容疑者の自宅に家宅捜査が入ると見られる。プロ野球オープン戦も本格的に開始。開幕まで１カ月を切った中での不祥事。夢を与えるはずのプロ野球選手が起こした罪は大きい。

[ 2010年2月27日付 ]