えりちゃん決意「行くしかないな」

　米アリゾナ州ユマで行われている野球のウインターリーグに参加中の吉田えり投手（１８）が２６日、米独立リーグ、ゴールデンベースボールリーグのチコ・アウトローズ（米カリフォルニア州チコ）から入団のオファーを受けた。吉田はこの日の登板後「（米国で）悔しい気持ちを残している。行くしかないなと思っている」と話し、入団に強い意欲を示した。

　今後は両親とも相談し、最終判断する。入団が決まれば、米国の男子プロリーグでプレーする初の日本女子選手となる。

　チコのマイク・マーシャル・ゼネラルマネジャーは「４月中旬までに返事をくれればいい。我慢強く待ちたい」と話した。吉田はこの日、現在プレーするスコーピオンズの最終戦に七回から３番手で登板し、１／３回を３安打４失点だった。３月上旬に帰国する予定。

　ナックルボールが武器の吉田は、関西独立リーグの神戸を昨季限りで退団。先月２９日に開幕したウインターリーグで先発、中継ぎとして登板し、１２日には４回無失点で初勝利を挙げていた。

　▼吉田えり投手の話　まだ、実感はわいていない。親も驚いていた。行くしかないと思っているが、（両親と相談し）よく考えて進む道を決めたい。最初はいろいろあったけど（米国に）来て良かった。得るものがたくさんあった。 （共同）

[ 2010年02月27日 16:22 ]