世界初、折り曲げ可能な薄型電池 三重で開発厚さ0・45ミリと薄型で、折り曲げることができる新型リチウム電池の試作品を、三重県産業支援センターがこのほど開発した。正極と負極の間の電解質を固体化させた電池としては、世界で初めて常温以下で作動させることに成功した。 開発されたのは、リチウム電池のうち充電が可能で、携帯電話やノートパソコンなどに利用されている「2次電池」。従来は電解質が液体だったため形状に制限があり、漏れや揮発の恐れもあった。固体化した場合は60度以上にしないと作動しなかったが、特殊なプラスチックを使うことで常温でも動く固体電池を実現、安全性や形状の自由度を高めたという。 充電容量増や低コスト化が課題。同センターは「薄型化の傾向にある液晶テレビなどディスプレーの電池として需要が見込める。3年後には実用化したい」としている。 【共同通信】
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