トヨタ自動車のリコール(回収・無償修理)問題は豊田章男社長の米下院公聴会出席で一つのヤマ場を越えた。だが、電子制御システムの欠陥への疑念などトヨタ車に対する米消費者の不安は消えていない。韓国・現代自動車などは大がかりな販促キャンペーンを展開している。トヨタ車の米国販売は苦戦を強いられており、2月も2ケタ減が続くとの見方も出ている。
「ニュースを見て、この車に乗るのが怖くなって……」。カリフォルニア州北部にあるトヨタ店では、リコール対象の白い「カムリ」を持ち込んだ年配の女性が不安を訴えていた。店のサービス責任者は肩を抱きながら「ご心配をおかけして本当に申し訳ない」と謝罪した。(27日 13:05)