昨年9月、むつ市のむつ総合病院に入院していた市内の90歳の女性が、胆管内の結石を内視鏡で除去する処置を受け、約2カ月後に死亡する医療事故があったことが25日、一部事務組合医療センター議会臨時会で明らかになった。遺族とは損害賠償金500万円で和解したという。
小川克弘院長によると、女性は9月10日に高熱と黄だん症状のため救急車で運ばれ、1センチ大の胆管結石2個が見つかった。内視鏡で除去する際、2個目の石が跳ねて内視鏡の先端が十二指腸壁に当たり、穴が開いて腹膜炎を起こした。女性は高齢だったこともあり、回復が思わしくなく、11月14日に亡くなったという。【松沢康】
毎日新聞 2010年2月27日 地方版